許されざる発言をする議員と議会の動き その1
岩本信子議員が今週開かれた民生福祉常任委員会で自らの発言について謝罪を行った。改選前も彼女の発言に対して懲罰寸前までいったのにまたもや過ちを繰り返す。
ことの発端はこうだ。
■医業収益をさじ加減で増やす?■
12月5日に開催された民生福祉常任委員会において山陽小野田市民病院の審査で担当委員会が病院の厳しい財政状況に言及したところ、
河合病院事業管理者の「(医業収益の)3億という数字は目標ではあるんですが、確かに先月末から患者さんがふえていることは事実ですので、かなりそれに近づいていくという風に思います」との厳しいながらも目標数値近くまで行きそうだという説明を受け、
岩本信子委員が「こんなこと言うのも何なんですけど、さじ加減と言いましょうかね、そういうもので少しふえていくというようなことは会議の中では別にないんですか。無理に不正行為とか不正医療するわけではないんですけど、さじ加減程度というのはないんですかなと思うんですけど。いかがなんでしょうかね」などと発言。
それに対し、河合病院事業管理者が「きちんとしたやり方でやるつもりです」と答弁をした。
■さじ加減の意味とは■
議員自身の軽薄さを露呈する発言や執行部に対して暴言すれすれの発言は見過ごすことにしているが、不正による不利益が市民に降りかかる発言は到底看過できない。
問題となるのは岩本議員の発言にある「さじ加減」の意味だろう。
少なくとも河合事業管理者の「きちんとしたやりかた」との答弁から読み取れる彼の感じたさじ加減の意味とは「きちんとしていないやりかた」である不正行為を示唆していると言える。
もしその通りなら、市民の代表である議員が市民の不利益となる不正行為を公の委員会の中で発言したことになり、背任に他ならないばかりか違法行為や脱法行為を誘導したととられても仕方がない。
もっとも彼女の言う「さじ加減」は過剰診療を指すのか何かの改ざんを指すのか分からないが議員が発言する内容ではないことは良識ではなく一般的な常識ある議員であるなら分るはず。それが理解できていなくて発言をしたのなら議員として言論の府に存在する資格はない。
■動かない議会■
問題はまだある。
この発言に対して、当時は委員会も議会も何の反応もしていない。これだけ感性が鈍いと委員会審査や議会運営が適正に行われているか疑問が膨らむ。
また、委員会で謝罪を行なったということだが、まさか単なるセレモニーで済まされたのではないかと危惧する。
一時流行った芸人のギャグである「どうもすいません」じゃ市民は納得しない。
この手の発言は市民の議会不信を増長させる。
その議会不信はやがて議員定数削減に発展することになる。
それは単純であり簡単な構図で「そんな議員がいるのなら定数を減らしてしまえ」となる。
しかし、今回の議会不信の源である彼女も議会は少数精鋭であるべきと言う意味不明の議員定数削減を叫ぶ。
これが議会の事実。
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