いじめと保護者
先日、山陽小野田市PTA連合会の中に「いじめ・問題行動対策部会」を立ち上げるための準備会が行われました。山陽小野田市PTA連合会とは市内の小中学生の全保護者、教職員が会員の非常に大きな組織です。保護者の中でもこの名称さえ知らない人、また名称は知っているが何をしているのかわからない人がほとんどではないでしょうか。もしそうであれば、組織としての存在意義を再考する時期にきているともいえます。しかし、硬直化した組織を柔軟な組織に変えることはそんなに難しいことではないはずです。各学校のPTA会長が問題意識を持ち、考え、行動することこそ組織の変化につながります。 「いじめ」の問題についても、学校や教職員、教育委員会ばかりに責任を押しつけることなく、保護者としてできることは何かを考える事も必要です。学校・教職員・教育委員会に責任はないということではなく、それぞれの範疇で責任を持つことが大事ではないでしょうか?問題意識を持つということから考えると、今回の準備会で「いじめはない」と明言した学校もありましたが、当然それならそれで非常によいことですが、本当にそうでしょうか?今年1月に行われた「学校生活に関するアンケート」の中で1129人が「いやなことを言われたりされたりしたことがある」と答えています。これが児童生徒の現状です。この現状をどう説明するのでしょうか。いずれにしても、「いじめ・問題行動対策部会」が立ち上がったことは評価をしなければなりませんが、真価を問われるのは今後の活動です。学校・家庭で連携をとりつつも、各々が責任を自覚し問題解決の向けて邁進するのを願うばかりです。
滞納額12億円
山陽小野田市の累積滞納額は12億円です。市の職員の給与の5%カットをして6億円でしたから、職員給与の10%分で、山陽市民病院の累積赤字の9億円より3億円も多い金額です。滞納件数は9000件で金額の一番多いものは市税の滞納で5000件7億5000万円、また国民健康保険料が3億6000万円、介護保険料が2000万円、下水道使用料などが4200万円などとなっています。また、最近、問題となっている保育料の滞納額は110世帯で1300万円です。市は既に債権特別対策室を立ち上げており、個々の事情を考慮しつつも悪質な滞納者を中心に滞納処分を実施していく考えです。(法律家である市長のもっとも得意とする分野かな?)歳入確保のためにも早急な対応が必要です。そして、悪質滞納をしにくいシステムを作ることも必要です。考えてみると今12億円があったなら「崖っぷち」ではなかったですよね。
バス路線見直し計画
みなさんバスに乗ってますか?山口県の自家用車保有台数は1世帯1.13台で全国30位になります。自家用車を持っている人たちには公共交通機関であるバスの必要性はあまり感じられないかもしれませんが、自家用車などを持っていない、いわゆる交通弱者といわれる人たちにはバスは必須交通手段です。しかし国、県、市がバス事業者の運行に伴う赤字額を補填をしており市の補助額だけでも1億2千700万円に上ります。バス事業者も具体的なまた実効性のある対策を講じていないのが現状のようです。今年度、市はバス路線を見直すため地域交通活性化計画を作成することになりそのためのコンサルタント料として約300万円を補正予算で計上しました。バス事業者は法律の改正や補助金の削減で台所事情が苦しくなってきています。交通弱者を守ることを前提としてすべての面において見直しをしなければならないでしょうしスピード感のある対策が必要ではないでしょうか。