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謝罪から始まった9月議会
9月3日(月)より9月議会が始まりました。主な議案は補正予算と18年度の決算認定で、通常は議案説明から始まるのですが、今回は市長の謝罪で幕を開けました。消防職員と斎場の臨時職員による不祥事に対しての謝罪と病院事業の不適切な会計処理の謝罪です。病院事業の不適切な会計処理とは、・・・・・病院は一時借入金があります。・・・・・一時借入金とは議会で限度額を決め金融機関から借り入れることの出来るお金のことで必ずその年度内(3月31日)には返さなくてはいけません。夕張市はこの一時借入金が雪ダルマ式にふくらみ破綻の原因のひとつになりました。病院会計の限度額は18億円で昨年度も10億2千万円の借り入れをしていましたが、3つの銀行から借り入れをしていたため1日だけ借り入れが20億4千万になり限度額を2億4千万オーバーをしてしまったとの説明でした。わかりにくいのでもう少し詳しく説明をすると、普通であれば3月31日の午前中に10億2千万円の借り入れをして午後に10億2千万円を返済をします。そうすれば3月31日の収支は0になり限度額を超えることはありません。自転車操業ですけど。ここで問題となるのは当然自転車操業的な会計でいいのかという事もありますが、重要なのは限度額を超えてしまったことで、地方自治法違反になります。また当局は説明で専決処分をするつもりであったが出来なかったので9月議会に上程をしたいとの事でした。専決処分とは議会の承認が必要だが議会にかける暇のないときには先に執行していいですよ。その代わり次の議会に出してくださいよ。というものだが実は5月臨時議会が次の議会でありそれ以降の議会6月でも9月でも法的根拠のないものになってしまいます。また一時借入金の限度額変更が専決処分になじむかどうか疑問の残るところです。つまりこのようなことが専決処分されればそれでなくとも権限が強い首長が絶大な力を得ることも可能になるからです。いづれにしても、大変お粗末な処理ではなかったでしょうか。