施設管理公社、解散へ
(財)山陽小野田市施設管理公社が今年度で解散すると全員協議会で報告がありました。
施設管理公社は市の100%出資で広義の第3セクターであり、市内の須恵健康公園や江汐公園、新沖緑地、 東沖緑地などの公園や緑地、市民プール、きららビーチなどの管理を市の委託を受けて作業員を30名近く雇用をして管理業務を行っています。 また、みつば園やまつば園の園生にも就労の場を与えています。解散にあたり作業員や園生の雇用、 就労の場の確保について配慮が必要ではないでしょうか。
解散については管理公社の理事会決定ですので議会は関与できませんが、今後、 指定管理者制度に移行する際に解散理由や指定管理料の設定について議会の厳しいチェックが予想されます。
担当部長によると「民間でできることは民間でやってもらうのが一番良い。それが今後の行政の方向性であり、 行財政改革プランに謳ってあることを実行する」と言い切るが、雇用の確保については頭を悩ませている様子でした。
また、担当課や行革課の職員の話を総合すると解散の理由は、 本来は公社の自助努力や市の強力な指導によって体質改善を図るべきだが、 そんなエネルギーは既にないため指定管理者制度に移行することにより民間企業の力で経営体質の改善による健全化と効率的で柔軟な管理体制の実現をプロパー職員の退職の時期に合わせて実施すると言うことではないでしょうか。
また、一部では管理公社に限らず外郭団体について再任用の受け皿になっていただとか、 第3セクターだから廃止をすべきだとかささやかれていますが、解散理由の本質には至っていません。再任用は誰に決定権があるのでしょうか、 第3セクターがたち行かなくなる理由はどこにあるのでしょうか。原因を排除すればいいだけのことです。
ただ、行政のスリム化の観点から今後1番に考えることは「この業務は行政がしなければならないことなのか」 を常に考える事ではないでしょうか。もしかしたら民間企業に委託ではなく、 ボランティア団体が率先して行うことが当たり前の時代が来るかもしれません。遠い未来のことですが。
施設管理公社は、当初、市内の公園を総合的に管理するために
設立し、浜河内、新沖、健康公園、竜王山など、臨機応変に職員を配置し対応したものです、樹木の専門員も全体を見ます。
それに加えて、障害を持っている方の対応できる場もできました。障害者対策、高齢者対策の施策も加味されました。
但し、プールの管理、やけのビーチの管理は、別として。
担当部長として、もう少し、市全体の施策として、配慮が必要だと思います。今、公益法人の設立は、大変厳しく、なかなか
新しく設立できないようです。事業は止めても、組織は残して欲しいと思います。
今後は、各公園施設ごとの、指定管理で総合的に管理は、担当課になると思いますが、返って費用が増えるのではないですか
。
民間で出来ることは、民間でとは、当然でしょうが。少し、「遊び」と言うか、余裕の空間を残す、持つことも行政だからできるのでは、ないでしょうか。