全国学力テスト
今年の4月22日に小学校6年生と中学校3年生を対象に全国学力テストが行われました。
またも、大阪府知事が「クソ教育委員会」などと発言し波紋を広げていますが、この発言も全国学力テストに関してのものです。
文科省も「詰め込みはいけない。これからはゆとり教育だ」と言い、定着するかと思われたが今度は「ゆとりはだめだ。授業時数を増やせ」 と言う。
困惑するのは子どもたちや保護者だが、この学力テストについても様々な意見が伝わってきます。
そもそも何故、学力テストが復活したのかというと義務教育のあり方を考える中央教育審議会の答申からすべてが始まっています。
つまり教育には国と市町村の役割があり、国は義務教育の目標設定と、教育の結果の検証は責任を持って行うが、 実施過程は市区町村や学校に委ねよう、という考え方が打ち出されています。
そこで、教育の結果の検証のために全国学力テストが実施されるようになったのです。
検証を行うのは各学校と教育委員会です。テストの結果を受け自分の学校には何が足りないのかと校長は考え、今後、 どの様な授業をすべきなのかと教職員が考えることが必要となります。
また、教育委員会は各学校に対して学力向上の支援策を打ち出していかなければ学力テストの意味はありません。
昨年のテストの結果は2学期の終わり頃に教育委員会や各学校に届いたと聞きます。3学期以降何が変わったのでしょうか? 変われる時間もなかったと思いますが。
のど元過ぎればではありませんが、受験した児童生徒はもとより保護者だって忘れた頃に・・・・・・・という感があります。
今年度は昨年度の反省からそろそろ結果が届くらしいですが、今後どう生かすかは教育委員会、各学校、保護者次第です。 学力テストそのものを否定はしませんが子どもたちも大事な時間を使って受験をしているのですからムダにならないようにしてもらいたいものです。
山陽小野田市が全国的にどの位置にあるのかは定かではありませんが、山口県の結果は決して良くはありません。 と言うことは本市の順位も容易に想像できるところです。
遅くとも3学期に授業の改善が見られなければ問題視することも必要です。