給料削減の復活について
一般質問の初日に「給料削減の復活について」と題して、「当面3年間の職員給料5%削減は元に戻すのか」という質問がありました。
この質問は以前の議会で執行部が「しばらくの間職員給料5%削減をする」との発言がありしばらくの間とは「一般常識から3年から5年」 との答弁を受けての今回の質問だと理解しています。
市長の回答は「職員給料を5%は戻すことは市民の理解が得られない」、つまり戻さないとの結論。
理由は2つあり1つは健全化指標が出て、 早期健全化には該当していないが財政的に苦しいのは変わりが無く市民に苦痛を強いている間は給料を戻すことができない
2つ目は現在の(19年度)ラスパイレス指数は97.2で県下で最低だが5%戻すことによって102. 3になり県内トップの数値で市民の納得と支持が得られない。
ラスパイレス指数とは国家公務員の給与額を100として比較した指数です。つまり、 100以下だと国家公務員より給与が低く100以上だと国家公務員より給与が高いとなる。地方自治体の場合、 市民の理解を得るためには数値が100以下が妥当と思われる。
余談ですが、何の指数でもそうですが絶対視することは危険です。 かといって実態を表していないわけではありませんので一つの評価数値と見ることが大事です。 このラスパイレス指数もあくまでもめやすにしかすぎない。
つまり、ラスパイレス指数は地方公務員の給与実態を正確に反映した指数ではないと言うことです。
指数は給料額で決められるがその中には各種手当が算入されず、 手厚い手当がある自治体は給与総額が多くても給料額を比較するラスパイレス指数には反映されない事になります。山陽小野田市の場合も今後、 特殊勤務手当などが見直され不必要な手当が削減されてもラスパイレス指数が下がることはありません。
この回答からすると職員給料が戻る条件は2つで1つは、財政状況の好転、2つ目はラスパイレス指数が100を超えない事となろう。
質問議員は言及しなかったが「財政状況の好転」とは何を指すのか、財源不足を解消したときなのか、基金を○億円積んだときなのか、 それとも・・・・・・・
財政危機時には職員給料の削減はいたしかたないが、将来展望だけは具体的に示す必要があるのではないでしょうか。