人員削減の先にあるもの
最近、巷では市民団体の広報紙なるものの人員削減論が物議を醸しているようだ。 その内容は正しくないデータを根拠に人員削減を叫んでいるというものらしい。
私もこの広報紙については、内容はともかくとしてこの団体のスタンスやレベルを知るツールとしてのみ読ませていただいています。
市役所の職員の数についても県内の他市と比べ多いという論調ですが、 そもそも他市と比べて人員削減論を展開することは全くナンセンスです。
公共サービスを担い全体の奉仕者である公務員の場合は合併したことによって多くなった職員数を適正な人数に戻すために削減する事 (無駄を省く)が必要になってきます。民間のように財政的困窮状態に陥り財政面から人員カットをすることではありません。
そうなると適正な人数とは?ということになりますが、これは類似団体との比較や他市との比較でははじき出すことはできません。ただし、 類似団体の数字などはおおまかな指標にはなります。しかし、それはピンポイントの数値ではなくて、誤差が10%~20% といわれ正確な指標に使うことはできません。
どの様にして適正な人数をはじき出したらよいのかというと、その市独自の将来にわたっての事務事業量(仕事量のことです) を調べ定員適正化計画を作成することです。
ところが、既に定員適正化計画は作成されており、 それによると計画では平成20年度は1003人。平成22年度には977人。 とあるが既に平成20年つまり今年4月1日現在で926人に減少しており平成22年度目標の977人を大きく下回っています。
定員適正化計画がそれこそ適正に作成されたのであれば、今の現状では逆の意味で適正でない人数になっているとも言えます。
常識的な考えからいえば、このままでは、通常の業務にも支障が出てもおかしくありません。
そうならないためには、是非論は別として、施設の統廃合や指定管理者制度への移行、 アウトソーシングを早急に実行して職員ではなく民間の手に委ねるのも一つの方法です。
今しなくてはいけないことは、特色のあるまちづくりをするのであれば比較論による根拠なき他市追随的な削減ではなくて、 総合計画を踏まえ将来にわたってのまちづくりを実現することができるための定員適正化を再検討し論じることではないでしょうか。
江汐公園にイグアナ?
江汐公園の冒険の森付近でイグアナらしきものに遭遇をしたという話を聞いた。
子どもと遊んでいると林の中に1メートルもあろうかと思われるイグアナがいたらしい。一瞬、 ワニかと思い驚愕したがよく見るとイグアナ?出はないかと思ったということだ。
このことは、江汐公園を管理している施設管理公社に伝え、調査をしてもらうことになりました。
最近、外来種による在来種への影響や食物連鎖のバランスなど生態系に与える影響、遺伝子の撹乱、 第一次産業等への被害等が問題になっているが、市内の池などにも多くのブルーギルやブラックバスが生息をしています。
また、労災病院下のため池には外来種のミドリガメが大量に甲羅干しをしています。今は水温・気温が低くその姿は見ることができません。
ミドリガメは国内種ではなくミシシッピアカミミガメと呼ばれ、要注意外来生物に指定されています。
余談ですが先日は、きららビーチにおいてスナメリが打ち上げられていたそうです。 縄地浜でも同様の話を聞きました。
スナメリは水産資源保護法施行規則により保護され、採捕することは禁止されています。
生態系や生物多様性の観点からも外来種の問題は今後、迅速にかつ慎重に取り扱う必要があります。
山陽小野田市民まつり
午前中は誰の行いが悪いのかあいにくの雨。
それでも多くの人が集まり盛大に行われた第三回山陽小野田市民まつり。主催者発表35000人 (それはちょっと多すぎでしょう)
山口東京理科大の竜王祭実行員会のメンバーも協力。
まつりの運営は若い衆(小野田青年会議所・山陽商工会議所青年部・小野田商工会議所青年部)が、 頑張っていました。
市議会もサザエやハマグリ、ナルトビエイのみりん干しの販売と秩父市の物産品、大量に在庫がある 「小野田市史」「山陽町史」「夢紡ぐ」の販売をしてまつりを盛り上げました。
入り口の正面での販売で場所が非常に良く15時には完売をしました。(市議会だからというわけではなく、 たまたまこの場所だったみたいです)
会場には日本最大級の気球体験やはしご車体験もあり子どもたちには大人気。 近くで見ても遠くで見ても巨大な気球でした。
人がまばらなのがちょっと寂しい。すべては雨のせい。
まつりの最後は「RYTHEM」のライブ。多くに人が彼女たちの歌に魅了され、 この後のDVDの販売には長蛇の列でした。(おじさんたちは知らないけど人気があったのね)
こうして第三回山陽小野田まつりは幕を閉じ今年のメーンイベントは終わりました。
関係者の皆さんお疲れ様でした。 反省事項は色々あると思いますがそれらを来年につなげ更にパワーアップした市民まつりにして下さい。
高千帆小学校を支援してください
高千帆小学校に限らず学校現場には、子どもたちに関する様々な問題が起きている。
本市においても「知能向上生活改善プロジェクト」 が進行中だがこれらの問題が減少するどころか逆に増加の一途をたどっている部分もあります。
さらに、最近は保護者まで巻き込んで問題が複雑化するばかりのように見受けられます。
学校のことは学校ですることが望ましいのですが、今の状況ではそれは無理。
いや、無理というよりも、だんだん無理な状況に陥っています。 この状況が続くことにより本来の子どもの教育に費やされるエネルギーが分散をされ、結果、子どもに良くない状況になるのではないでしょうか。
少しでも、教職員が教育に集中できるように保護者をはじめ地域の方々が学校に対して支援をできる体制づくりを考えています。
「学校が困っちょるんならどねえかしゃちゃろうか」と自主的に協力してくれる方は必ずいらっしゃるはずです。キーワードは「自主的に」 です。決して押しつけや強制的にではなく自主的にボランティア精神で支援体制が作れるように校長と協議をしています。
今年度中にはベースを作り始動できればよいと考えています。
その際は、近隣の方や高千帆小学校が母校の方などは一肌脱いでくれることを期待しています。
今日も草刈りですか?
市役所に行き職員との面会を求めると「今、外に出ています」詳しく聞くと、駐車場のライン引きだとか、
この前は確か草刈りに出てたよなあ・・・・・と思いつつ、違う課に行くとまた、不在。ここでも草刈りらしい。 そういえば最近よく日に焼けた職員が多いような気もします。それも役付きの職員に。決して地球温暖化のせいではないとは思いますが。
大変ですねと頭が下がる思いに対して、帰ってきた職員は「仕事ですから」と一言。果たしてこれでよいのだろうかという思いが一瞬、 頭をよぎりました。
先日も草刈りから帰ってきた職員が言いました。「時給高いよ」と。
正確ではありませんが課長級は時給で計算すると2500円くらいでしょうか。臨時職員の時給が663円、 民間のバイトの平均が750円だとすると4倍くらいにはなります。
確かに職員が現場で作業をすると、新しくプラス分の経費は生じることもなく、会計に負担はかけませんが、 それに費やした時間は本来の仕事ができなくなりそのために残業をしなければならない事態になると本末転倒です。しかし、 暇で仕事がないのなら草刈りでもしたら・・・・・・という声も聞こえてきそうですが、そんなことはないはずです。 なにしろ仕事はつくるものですから。行政サービスに「仕事がない」はタブーです。
この様な状態でしわ寄せがどこにもいかず、業務に支障をきたすこともないのならこれ以上の人員削減も正当ともとれます。
そんなことはないでしょう。「損して得を取る」という言葉もあります。
職員は「行政マン」として本来の「行政」の仕事をすることこそ「本分」ではないでしょうか。
ゴーヤの撤去
高千帆小学校の父親部会と教職員総出でゴーヤの撤去作業をしました。
1階部分はゴーヤとヘチマの葉っぱが生い茂り子どもたちにより良い環境を提供しましたが、 2階部分の密生度が少なく一階に比べると少し暑かったかもしれません。
しかし、初年度としては大成功で来年につなげるものが見えてきました。
緑のカーテンにより子どもたちには環境について考える機会を与えることができたし、花が咲き、 実がなることで植物の営みも観察ができ感動の日々を送ったことと思います。
既に、校長などは来年は何を植えてどうゆう風に育てるかなどと策をめぐらしています。
当初は、効果として教室内の温度の上昇を抑える事のみ考えていましたが、今考えると、 子どもたちの教育に関して様々な効果があったような気がします。
来年はもっとすばらしい緑のカーテンになるようにしたいと思っています。
産業観光パート3~晃栄株式会社~
最後の目的地は晃栄株式会社です。
晃栄の会社に行くのかと思いきや、まずは、県立おのだサッカー交流公園で無農薬管理の芝生を見ました。 国体に向けて順調に成育中。
晃栄(株)の会社に移動して刈り取った芝による堆肥化の説明です。(都市公園の雑草も含まれます)
廃油を自動車用燃料に変えるBDF製造所では天ぷら油のにおいがします。 いつもこのにおいをかいでいると天ぷらが食べれないそうです。しかし、においでお腹がすくそうです。
晃栄では廃油を1リットル10円で購入しBDFとして1リットル80円から100円で販売をしており現在のところ月に3500リットルの廃油を回収しています。
ちなみに廃油からBDFに精製するときには15%程度目減りすると言うことです。また、 通常の軽油と比較すると燃費は10%ダウンします。
上の写真は竜王山オートキャンプ所場にもある「消滅型生ゴミ処理機」です。 おがくず+HDM菌と熱によって生ゴミを消滅させます。
晃栄の説明では堆肥型の生ゴミ処理機の場合、 堆肥として使用できなければ堆肥そのものがゴミになる可能性があり消滅型の方が処理の仕方としては現実的ということです。
また、 生ゴミの処理に関しては焼却場の負担軽減のためにもこの消滅型が有効ではないかとのご提案がありました。
以上3カ所を巡り、共英製鋼株式会社と晃栄株式会社はCSR (会社の利益と社会の利益との両立を目指す考え方)を前面に押し出し企業努力をされていました。また、 旦の皿山については先人にもリサイクルの気質があり今に受け継いでいるものだと理解しています。
環境を考えるとき、CMでもありましたが大事な3Rとは「リデュース」「リユース」「リサイクル」ですが、 まずは、「リデュース」=減量、つまり大量生産、大量消費、大量廃棄という社会構造が改善されなければ解決は遅々として進みません。
産業観光パート2~共英製鋼株式会社~
次は、コンクリート補強用棒鋼のトップメーカーの共英製鋼株式会社です。 鉄を作る原料はすべてスクラップや産業廃棄物からで鉄鋼資源循環をになう企業とも言えます。
工場に入る前には、作業服、軍手、タオルが支給され、騒音が激しいため無線機を手渡されました。
工場内は思ったほど暑くはありませんでしたが、見学路の中では熱した鉄の近くを通ることもあり (写真の黄色い手すりの部分が見学路)その時は表面にでている顔だけが焼けるような感じです。
真っ赤になっている大量の鉄を見たのは初めてです。
赤くなった鉄が次々に流れていきます。
写真左手奥から右手に行く間にだんだん冷やされていきます。でも、暑い!!
山積みされた製品。これがすべてリサイクル製品。
電気炉に電気が通った瞬間。真ん中に青白い光が出ています。まるで「ターミネーター」 の冒頭部分のようです。この電気炉では感染が心配される注射針などの医療廃棄物も処理しています。
バリバリと大きな音と共に青白い光が広がり、火花が出ます。
この電気炉を含め電気代は月に2億7千万円もかかっているそうです。
工場見学が終わると会議室にて会社の説明がありました。 全体を通して丁寧な説明と親切な対応に皆さん満足したと同時に、普段はいることのない工場内に入れて興味深そうでした。
産業観光パート1~旦の皿山~
10月17日、産業観光、第17章の「受け継がれるゴミ・ゼロのDNA(山陽小野田編)に行ってきました。
9時40分厚狭駅新幹線口より出発です。参加人数は10名で、 その内3名は宇部空港から既に乗車されていました。
まずは、山陽小野田市商工労働課の職員が観光の説明をして、その後、 環境衛生センターの元職員がゴミの現状やリサイクルの話をされました。
バスは僅か15分程度で最初の目的地「旦地区」に到着です。
ここでは、市の職員がエスコーター役で硫酸瓶や登り窯の説明をされ、 参加者は興味深そうに耳を傾けていました。
登り窯は所有者が市の寄贈されており、 当時の雰囲気は醸し出してはいるものの管理が十分とは言えないものでした。 煙突も安全上の理由から解体されており早めの復旧を期待しています。
上の写真は、有名な三好邸の瓶垣です。
30年近く前には、小野田高校の近くにも登り窯があり、瓶垣や硫酸瓶が多く見かけられましたが、 今はもう何もないのではないでしょうか。
この周辺を1時間以上散策をし、次は昼食会場「うどんの庄住吉」に直行です。
お寿司を一貫食べた後で写真を撮りました。昼から豪華な食事で大満足。
帰りには店長より小野田の銘菓「せめんだる」までいただきました。ありがとうございます。
玄游書展~文化とは~
毎年この時期に開催される玄游書展。今年も行ってきました。
玄游会として35年目で、前身の書道教室から数えると45年目になるそうです。もう少しで半世紀ですね。
会員は全国で4500名以上、今回の作品展示は一般で230点、こどもは7000点もあり、 国内でも有数の書展になっているのではないでしょうか。
会場の中は作品で溢れ、子どもの作品を探すのに時間がかかりました。
実は、この玄游会には40年前、私の父親と桂雪名誉会長が同じ国鉄職員だったということもあり、 私が小学校2年生の時から6年生までお世話になりました。
当時はわらぶき屋根の家で、庭には井戸があり、馬がいたような記憶があります。正座をし黙想から始まり、 現在の名誉会長の矢田桂雪先生の許しが出て書き始めたことを思い出します。
現会長の矢田照濤先生は日展10回入選で会友になられています。(名誉会長も会友です)
上の写真は矢田照濤先生の書です。
玄游会は山陽小野田市の文化そのものといっても過言ではないような気がします。 今後も文化レベル向上のためにご尽力していただきたいと思います。
犬、猫のふん害
「他人の飼い犬が、家の敷地内でフンをして困っている。警察にも相談に行ったが相手にされなかった。どうかならないのか」 と一本の電話。
飼い主はわかっているのか。と聞くと
「わかっている。しかし、モラルとかマナーの問題になり最後はけんかになりそうだ。市で条例を作れないのか」
さらに、「動物を愛する心はわかるが、人に迷惑をかける事とは違うのではないか」
こんなやりとりがあり、早速次の日に情報収集に走り回りました。
まず、犬、猫のふん害の現状ですが、須恵健康公園、きららビーチやけの、縄地公園、糸根公園などの都市公園、市道や県道、 様々な場所で苦慮をしているとのことでした。
対策としては、
この様な看板を立てるしかないようです。
次に全国の条例を調べてみますと、「犬猫のふん害条例」 としてあるはあるはネット検索でやまのようにヒットしました。
さて、山陽小野田市はというと、「犬猫のふん害条例」で探しましたが見あたらず落胆しましたが、
ありました。「山陽小野田市空き缶等のポイ捨て禁止条例」の第7条に
違反したものに対して市長は勧告、命令、氏名等の公表 ができるとあります。
しかし、問題は条例が市民に認知されていないことや罰金規定のないことではないでしょうか。
多くの自治体では罰金規定のある条例を作っています。
山陽小野田市でもポイ捨て条例から切り離し独立した条例を罰金まで盛り込んで作ったらどうでしょうか。
動物に関する問題は動物愛護の観点から論争に発展しますが動物の愛護及び管理に関する法律には次のようにあります。
ノーベル賞
ノーベル物理学賞受賞の京都大名誉教授の益川敏英さん(68)が10日、塩谷文部科学相を訪問。
その際、「今の保護者は教育熱心ではなくて教育結果熱心だ。受験などの教育システムを変えて考える力を養うべきだ」と持論を展開した。
受験の場合、解答はマークシート形式が多く記述式が少ない。これでは考える力がつかないというものです。記述式の場合、 客観的な判断ができないし、採点に多くの時間を費やすことになるので、マークシート形式が多くなっているのが実状です。
しかし、4名もノーベル賞受賞者がでるなんてすばらしいことです。
国際会議に招待され講演をしたソニー創業者の盛田氏に外国の教育専門家が「日本人は思考力や創造性が劣っていると言われるが・・・・」 との質問に対して、
盛田氏は「あなたはソニーのウオークマンを知らないのか。我々が思考力や創造性なくウオークマンを開発したとでも言うのか。 日本人一般の思考力・創造性が低いという証拠がどこにあるのか」と反論したと言われています。
すばらしい教育環境とは
昨日、総務文教常任委員会で豊北中学校へ視察に行きました。
豊北の3つの中学校と角島中学校が統合されて新しい豊北中学校となり、統合の目的は
①少子化に対応した新たな枠組みによる教育体制の整備
②老朽化施設の解消
ですが、最初の梅月校長のあいさつの中で「子どもが少なくなったから統合したのではなくて、 子どもたちにとって何がよりすばらしい教育かを考え統合をした」と語られました。
余談ですが、この梅月校長の最初の赴任校は臨採としての小野田中学校だと言うことでした。
教科センター方式で、教科ごとに教室を移動します。
しかし、ホームルームや道徳の時間に使うクラス特定の教室もあります。これをホームベースと呼ぶそうです。
職員室はありますが、教科ごとの研究室が教室の隣にあり先生はいつもそこで生徒を見守っています。
また、地域の人がいつでも使用できる「地域ゾーン」 があり生涯学習の拠点となっており公民館を併設しているようなものでした。校長先生曰く、「荒れている学校は地域に開放すべき」 「ひどいいじめはないが、いじめがないわけではない、いじめに対しては積極的な生徒指導で対応している」統合に対しては 「小学校は統合せずに残すべきではないかと考える」
豊北中学校は統合と新校舎の建設で子どもの教育に対して相乗効果をもたらしたとも言えます。
山陽小野田市でも厚陽中学校を含め適正規模の議論がありますが「子どもの教育にとって何が必要か」 を常に考えベストの方策を模索していかなければなりません。
天下りと再任用
よくマスコミで天下りの問題が取り上げられています。
小野田市時代には再任用制度がありましたが、今はありません。
天下りと再任用は同じように語られていますがはたして同じものでしょうか。そして不必要なものなのでしょうか?
天下りとは、
中央省庁などの高級官僚が昇進していく過程で同期の一人が最高ポストの事務次官になると慣例としてその他の同期入省者は全て退職することになります。 そうなると60歳の定年を待たずに退職するものが多いため、その後の職業を用意するものです。
天下り先では官僚時代と同程度かそれ以上の賃金をもらうことになります。また、天下り先を確保するために不必要な団体などをつくり、 利権を確保することなども問題になっています。
天下り先での退職金も発生し退職金の二重払いにもなります。
それでは再任用とは何でしょうか
公務員の中には、様々な雇用条件があって、再任用もその中の一つで、定年退職した職員の中から退職以前の勤務実績等に基に選考され、 任期を限って任用された職員のことです。
天下りの問題点は
①高額の給料の支給
②退職金の二重払い
③利権の温床
④官民の癒着
⑤昇進についての職員の意識低下
などが挙げられます。
再任用に置き換えて考えると
①の問題点については部長級の給与45万円超に対して再任用職員は22万円程度で手当(ボーナス)についても正規職員の4. 45ヶ月分に対して再任用職員は2.35ヶ月と低く抑えられています。
②の退職金は支給されません。
③④については利権はないし官民の癒着の必要性もありません
ただし、⑤についてはいつもトップが再任用職員が登用されるのであれば職員のモチベーションが下がりますが、 それは再任用だけに限らず民間から登用しても同じ事になります。しかし、民間から登用すれば賃金はもっと多くかかるでしょうし、 退職金も必要かもしれません。
再任用の大きなメリットは、安い賃金で行政経験の豊かな退職者を使うことにより、培ったノウハウを生かし効果をあげることにあります。
行政を効率よく運営し効果を上げるためには再任用制度も必要な制度かもしれません。ただ、 再任用制度を退職者個人の利害だけによって運用することはあってはなりません。
今、市にとって最大の効果を上げるためにはどうすればよいのか考えればよいだけのことです。
山口県豊魚祭
10月5日の日曜日あいにくの雨の中埴生漁港にて山口県豊魚祭が行われました。
このイベントは県の持ち回り事業で小野田地区でも10年以上前に刈屋漁港で盛大?に行われたように記憶しています。
今回は予算も少なく(県・市より60万)ほとんど手作りのイベントでしたが雨にもかかわらず多くの人でにぎわっていました。
県内では防府などが豊魚祭の次の年からさかなまつりとして事業を継続させて毎年、多くの人でにぎわっています。
県の補助があるイベントは補助がない次の年が問題で、 多くは補助に依存をしているため急速に縮小したりイベントそのものが無くなるケースがあります。
このまつりもそうならないように盛り上げていく必要があります。
お買い得?在庫一掃セール
山陽町史、小野田市史、夢紡ぐ、全部で6冊あります。
私も「夢紡ぐ」は以前購入しましたが市史については金額の面からも二の足を踏んでいました。
一冊ずつ買うと半額ですが小野田市史全4巻をまとめて買うと16000円のところ5000円と大変お買い得になっています。
在庫として眠らせておくよりはお手頃な価格で販売をした方がよいとの判断で今回の価格引き下げになったようです。
これらの本は、山陽、小野田の歴史そのものです。市史を短期間で読破するにはきついものがありますが、 季節も秋になり秋の夜長に少しずつひもといてみるのも風流かもしれません。
「夢紡ぐ」については多くの写真で構成されており子どもや孫と一緒に思いをはせながら見ることができるものです。
後世に歴史を伝えるためにも購入されてはいかがですか。
ゆとり教育は失敗だったのか
新学習指導要領の内容を見てみると「ゆとり教育」からの脱却が見て取れます。
ゆとり教育が学力低下を招いたとよく言われますが果たして原因は「ゆとり教育」だったのでしょうか。 その検証がない限り学力の向上はないような気がします。
平成14年度からゆとり教育が実質的に開始となりました。
何が変わったかというと
①学習内容の3割削減
②完全学校週5日制の実施
③「総合的な学習の時間」の新設
教育現場における「ゆとり」とは単位時間あたりに教える量の事です。(詰め込み教育の反省により)
「ゆとり」を追求するには学習内容を削減すると同時に授業時間を増加しなければならないことになります。
しかし、実際は①で3割削減をしても②③で授業時間が2割減少したと言われています。
差し引き1割のゆとりしか無いことになります。
つまり、最初から「ゆとり教育」など存在せず、言ってみれば学習内容を削減をして詰め込み教育をおこなっているとも言えます。
あえて、ゆとりというならば土曜日が休みになり塾に行く時間的ゆとりができたくらいでしょうか。
国際的に見てテストの結果が以前より悪いのは、学習内容を削減をしたからです。 学習してないことがテストにでればできるわけがありません。
ゆとり教育以降、活発化したのは子どもたちの「生きる力」や「考える力」ではなくて「塾」ではないでしょうか。
効率がすべてじゃない
ある行政職員がこう言いました。
「行政ってところは非常に非効率なんですよ」
それに対して、ある企業人はこう答えました。
「効率、非効率は手段であって目的ではないよ。効率、非効率のみを特に気にする必要はないんじゃないの。 注目すべきはどの様な効果があがったかということでしょう」
企業人はさらに、
「特に、市民と接する現場は、非効率でもしょうがないんよ。非効率でも効果があがればね。」
考えてみれば、非効率という言葉はマイナスのイメージがあるが、 市民と接する場面で効率的にやろうとすると市民サービスのサービスと言う言葉からかけ離れていきそうです。
市民に対して事務的に対応すれば効率的と言うことになるのでしょうが、 それはしばしば市民との摩擦を生じます。市民の方に説明をし納得をしてもらうには多くのエネルギーを使うことだってあります。それは、 まさしく非効率的であると言えますが、結果、市民の方に納得をしていただければ効果が上がったと言えます。
企業人の言うようにサービス業としてどの様な効果を上げることができるかが重要であり、 たとえそれが非効率であったとしてもさほど問題ではない様な気がします。
最後に企業人は言いました。
「バックグランドはデジタルで、接点はアナログでいかなきゃ」
つまり接点=現場は非効率(アナログ)でも効果を上げれば評価をすべきだが、 事務作業などのそれ以外のところでは効率的(デジタル)に仕事をこなさなければならないということです。