効率がすべてじゃない
ある行政職員がこう言いました。
「行政ってところは非常に非効率なんですよ」
それに対して、ある企業人はこう答えました。
「効率、非効率は手段であって目的ではないよ。効率、非効率のみを特に気にする必要はないんじゃないの。 注目すべきはどの様な効果があがったかということでしょう」
企業人はさらに、
「特に、市民と接する現場は、非効率でもしょうがないんよ。非効率でも効果があがればね。」
考えてみれば、非効率という言葉はマイナスのイメージがあるが、 市民と接する場面で効率的にやろうとすると市民サービスのサービスと言う言葉からかけ離れていきそうです。
市民に対して事務的に対応すれば効率的と言うことになるのでしょうが、 それはしばしば市民との摩擦を生じます。市民の方に説明をし納得をしてもらうには多くのエネルギーを使うことだってあります。それは、 まさしく非効率的であると言えますが、結果、市民の方に納得をしていただければ効果が上がったと言えます。
企業人の言うようにサービス業としてどの様な効果を上げることができるかが重要であり、 たとえそれが非効率であったとしてもさほど問題ではない様な気がします。
最後に企業人は言いました。
「バックグランドはデジタルで、接点はアナログでいかなきゃ」
つまり接点=現場は非効率(アナログ)でも効果を上げれば評価をすべきだが、 事務作業などのそれ以外のところでは効率的(デジタル)に仕事をこなさなければならないということです。