ゆとり教育は失敗だったのか
新学習指導要領の内容を見てみると「ゆとり教育」からの脱却が見て取れます。
ゆとり教育が学力低下を招いたとよく言われますが果たして原因は「ゆとり教育」だったのでしょうか。 その検証がない限り学力の向上はないような気がします。
平成14年度からゆとり教育が実質的に開始となりました。
何が変わったかというと
①学習内容の3割削減
②完全学校週5日制の実施
③「総合的な学習の時間」の新設
教育現場における「ゆとり」とは単位時間あたりに教える量の事です。(詰め込み教育の反省により)
「ゆとり」を追求するには学習内容を削減すると同時に授業時間を増加しなければならないことになります。
しかし、実際は①で3割削減をしても②③で授業時間が2割減少したと言われています。
差し引き1割のゆとりしか無いことになります。
つまり、最初から「ゆとり教育」など存在せず、言ってみれば学習内容を削減をして詰め込み教育をおこなっているとも言えます。
あえて、ゆとりというならば土曜日が休みになり塾に行く時間的ゆとりができたくらいでしょうか。
国際的に見てテストの結果が以前より悪いのは、学習内容を削減をしたからです。 学習してないことがテストにでればできるわけがありません。
ゆとり教育以降、活発化したのは子どもたちの「生きる力」や「考える力」ではなくて「塾」ではないでしょうか。