健全な教育は健全な心で
文科省の発表によると平成19年度精神疾患により休職している教職員は全国で4995人。
15年連続の増加となり、教育現場の変貌を如実にうかがわせます。
当市においても心の病で休職されている教職員はいます。ここ数年増加傾向ではなく横ばい状態だということです。 休職には至らないまでも通院中や通院一歩手前の教職員まで入れると少なくない人数ではないでしょうか?
県は「復職のためのサポートプラン」を出しスムースな復職をさせるために努力はしています。
しかし、休職者を出さないようなしくみはありません。原因を排除しない限りは第2第3の休職者が出てきます。
文科省は原因として、
〈1〉部活動の指導や報告書の作成に追われて多忙
〈2〉教員の立場が昔ほど強くなくなった
〈3〉同僚との人間関係の希薄さなどをあげています。
〈1〉と〈2〉の原因は教育行政の怠慢のような気がします。文科省も分析はしますがそれ以上のことはないように思えます。
学校訪問などをしてみますと小学校の教職員より中学校の教職員の方が多くのストレスを感じていることがわかります。 教育環境を改善し公教育を再生するには抜本的な対策が必要なことは文科省も教育委員会もわかっているはずですが。
ストレスが大きな要因だと考える場合、 子どもに対しての教育以外のストレスの中で不必要な部分は排除してあげるしくみをつくるべきです。
子どもたちの健全育成のためには教職員も健全な心で接する必要があります。
このままでは、公教育はやがて崩壊していくでしょう。