全国学力テストは何をもたらす?
文部科学省は27日、小学6年生と中学3年生、223万人を対象に4月に行った全国学力・学習状況調査(全国学力テスト) の結果を発表しました。
前回同様、秋田が全国第一。山口県は小6算数Aでは45位から26位に大躍進。
そもそもこの全国学力テストは、国際学習到達度調査で読解力の成績が低下したことを契機に導入されたものです。 今回で3回目になりますが、文科省の分析は他の国々と比較してどうなのでしょうか?他国と比較してもナンセンスのような気がします。
この学力テストの採点、分析などにかかる費用は約58億円。自民党からも全員参加方式のテストはムダだという意見も出ている始末。
小学6年生と中学3年生を対象に実施することにも意味が見いだせません。
4月にテストを実施して、4ヶ月後のこの時期に教育委員会に結果が届き、その後、保護者へ知らせることになりますが、 その時期は早くて10月、遅ければ冬休み前となります。最終学年の3学期に何ができるというのでしょうか? 学力テストによってこの小学6年生と中学3年生の学力向上に寄与するのではなくて、 教職員の教育スタイルの見直しのために行っていると考えるむきもあるのではないでしょうか。
国の学力向上策については、もう一度抜本的に考える必要がありそうです。
補正予算案
9月議会に第3回の補正予算案と第4回の補正予算案が上程されています。
第3回の補正予算案は7月の災害に係るもので件数は402件で総額5億円。内訳は国県より2億4千万円、地方債9千万円、 一般財源から1億2千万円。
第4回の補正予算案は国の緊急経済対策に関するもの、学校耐震化事業、国民健康保険への繰り出し金となっています。
学校耐震化事業に関しては総額5億3千3百万程予算計上されており、 10棟近くが回収される見込みで当初の計画より前倒しで事業化されそうです。
また、市役所省エネ回収事業として16000万円予算計上されています。
山陽市民病院に関する経過報告
8月20日の全員協議会で病院局より山陽市民病院の経過報告がありました。
山陽市民病院は河合局長着任後の平成20年4月より休止状態となり、 その後健仁会から内科と福祉施設の複合的な施設の提案があり第一候補者となっています。
河合局長は健仁会と近いうちに仮契約を締結したいとの意向を示しました。
また、山陽小野田市民病院の今後についても新病院建設構想検討委員会からの中間答申提出後に 「新病院の建設と新建設位置を求める署名」が現在行われているところで2000人以上が既に署名をしており、 10000人以上を目指して活動を続けている。
この9月議会には「山陽市民病院の再開を求める」請願も出されており、執行部提出の議案第90号 「山陽小野田市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」・・・ つまり山陽市民病院の廃止議案の結果が今後の両病院の将来を左右するばかりか地域医療にも大きな影響を及ぼすことになる。
議員定数論議
6月に出された第29次地方制度調査会の「今後の基礎自治体及び監査・議会制度のあり方に関する答申」によると
「議会の定足数については、現在、その上限を人口区分に応じて法定しているところであるが、議会制度の自由度を高めるため、 定数の決定は各地方自治体の自主的な判断に完全に委ねることとし、法定上限を撤廃すべきである」とまとめている。
議員定数については平成15年の地方自治法の改正によって、議員定数は、それまでの「法定定数制度」から「条例定数制度」 に改められました。
法定定数制度とは法律により人口比で議員数を割り当てられ条例等で変えることの出来ないものです。 また条例定数制度とは人口区分ごとに新たに定める上限数の範囲内で各自治体が条例を制定する事が出来る制度であり現行制度となっています。 これにより議員定数は削減の方向に向かっています。
地方制度調査会によると地方分権に対応する地方制度改革を推し進めるにあたり地方議会の役割は増大しているにもかかわらず、 自治体の財政難から上限より少ない議員数に改める動きが相次いでいることから法定上限の撤廃を答申している。
第3回おのだ七夕花火
商店街の衰退により伝統ある七夕の火が小野田から消えることに危機感を感じた小野田商工会議所青年部が場所をサンパークに移して七夕を開催したのが5年前、 そして3年前に七夕と花火大会を統合しておのだ七夕花火の開催にこぎ着けました。
今回が3年目、場所も迷走を続けましたが従来の運動広場での開催となりました。
主催者である西村小野田商工会議所会頭の挨拶に始まり主管をした小野田商工会議所青年部吉田会長の挨拶、 来賓代表として白井市長の挨拶と続きました。
平日なので19時くらいから写真のように混雑が始まり花火が始まる頃には会場は超満員。会場に入りきれないような状態でした。
花火は2部構成で、1部は従来の打ち上げ花火、2部はレーザー光線、炎、スモーク、音楽と花火がシンクロする幻想的な音楽花火です。
この音楽花火は会場に来た人しか味わえない独特の空間を演出しています。
通常の花火大会なら拍手がわき起こりますが今回の音楽花火は会場からどよめきにも似た歓声が上がっていました。 会場に来られた方は大満足で帰られたようです。
このおのだ七夕花火をこのまちのスタンダードにしたいとの思いで企画、運営をされた青年部の皆様お疲れ様でした。後日、 TYSで関連のテレビ放映もあると聞いています。
来年を楽しみにしています。
人災OR天災
床上浸水38件床下浸水198件
土砂崩れ被害86件
7月21日630世帯1556人に避難勧告
7月24日991世帯2475人に避難勧告
7月26日6世帯17人に避難指示
被害に遭われた方にはお見舞い申しあげます。
行政の重大な役割は市民の安心安全を守ることにあります。
今回の災害で一部の市民の安心が損なわれましたが、同じ被害を出さないように最善の努力をすることが今後の重要な責務になります。
そのためには今回の検証を十分にする必要があります。
有帆川に注ぐ高千帆排水機場の写真です。五挺唐樋の近くにあります。写真右奥に見えるのは水門で潮の満ち引きにより開閉をします。
沖中川の水を有帆川に排水してますが老朽化施設の上に能力不足です。
新生町や日の出地区は大雨が降ると沖中川の水が逆流してきて毎年1回は冠水してしまいます。
大正川の排水機場。
3基設置予定のポンプがいまだに一台しか稼働していない状態が続いており行政の説明では未だ設置の予定がないらしい。
今日の本会議での災害報告の際、市長より災害対策本部の設置方法、避難場所の設定、 各排水機場の問題などすべてのことの見直しをするとの説明がありました。
想定外の雨量による想定外の被害をもたらした今回の大雨。
しかし、市民の安全安心を確保するためには想定外はあってはなりません。
合併特例債を使ってでも排水機場施設や河川改修を行い想定内の出来事にしなくてはなりません。
大雨が降ると不安で夜も寝れない状態からおさらばしたいものです。
洪水ハザードマップもご確認下さい。