全国学力テストは何をもたらす?
文部科学省は27日、小学6年生と中学3年生、223万人を対象に4月に行った全国学力・学習状況調査(全国学力テスト) の結果を発表しました。
前回同様、秋田が全国第一。山口県は小6算数Aでは45位から26位に大躍進。
そもそもこの全国学力テストは、国際学習到達度調査で読解力の成績が低下したことを契機に導入されたものです。 今回で3回目になりますが、文科省の分析は他の国々と比較してどうなのでしょうか?他国と比較してもナンセンスのような気がします。
この学力テストの採点、分析などにかかる費用は約58億円。自民党からも全員参加方式のテストはムダだという意見も出ている始末。
小学6年生と中学3年生を対象に実施することにも意味が見いだせません。
4月にテストを実施して、4ヶ月後のこの時期に教育委員会に結果が届き、その後、保護者へ知らせることになりますが、 その時期は早くて10月、遅ければ冬休み前となります。最終学年の3学期に何ができるというのでしょうか? 学力テストによってこの小学6年生と中学3年生の学力向上に寄与するのではなくて、 教職員の教育スタイルの見直しのために行っていると考えるむきもあるのではないでしょうか。
国の学力向上策については、もう一度抜本的に考える必要がありそうです。