自治基本条例をつくる会での議論は?
議会基本条例をつくる立場の議員としては自治基本条例をつくる会の議論がとっても気になります。
そこで、70回以上にわたって行われている会議の会議録をすべて目を通し議員、議会に関する問題点や課題点、 そして19年度の市民まつりの際の市民の意見を下にすべて抽出してみました。
問題点課題点と言いながら批判が結構含まれています。
当然のことながら、もっともな批判はしっかり受けとめ反映をさせていきますが、 なかなか辛辣な意見や表現が多く市民のフラストレーションの深さに多少とまどいを感じます。
皆さんの絶大なる権利である選挙で一票を投じた議員は当てはまるかどうか考えてみてください。
【議員の資質に係る問題点・課題点】
●本会議だけが議員活動と思っている議員。
●行政に対して問題意識をもっていない議員。
●議員の顔が立候補の前と当選後では変わってくる。(品格がなくなる。)
●市民のアイデアを取り上げない。
●発言に責任がない。詭弁を平気で言う。
●議員質問に深みがない。(行政側の回答にも適切さに欠ける。)
●大きな声より小さな声を反映するというが、それより正しい事を反映して欲しい。
●議員は公約した事は必ず守る事。議員になったとたん公約等、全く忘れてエゴに走る。
●特権階級の意識を持つ。
●議員はもっと正義感を持ってやるべし。市民にとって悪い事でも
数の論理で流される。信念が足りない。
●個人の利害にとらわれ「まち全体」の将来という視点に立っていない。
●議員は市民の代表である事を忘れている議員が多い。
自分自身のエゴばかりを追及している。醜い。
●選挙のときは頭を下げてお願いするが終わると挨拶せず威張る議員。
●議場で居眠りする議員がいる。
●数の横暴に走らない事。常に市民の立場に立つ姿勢が必要。
いかなる事があっても自己中心になってはならない。
●パフォーマンスな行動と一般質問は見苦しい。
●品位に欠ける議員がいる。
●議員に立候補する前に先ずは自分自身が高い信念を持って市民の為に働ける人間か
しっかりと自己診断して立候補してほしい。報酬ドロボーになってはならない。
●議員さんも少しはボランティア精神で頑張って。
●合併時に間違った情報を発信したことに対する反省・謝罪がない。
●一般市民が安心して任せられる議員になって。
●井戸塀議員が少ない。危機にある中での議員報酬を考えるべきである。
●職業意識で議員にならないで下さい。ボランティア精神のある方を選ぶ方法を考えるべき。
●議員は自分の掲げた公約を守る事。嘘をついては信用をなくす。守る事。
●行政(市)の行事に参加しない議員。
【チェック機能に係る問題点・課題点】
●チェック機能を果たしていく覚悟が出来ていない。(危機感の欠如)
●行政に対するチェック機能にかける。
●議会の中に専門的な調査委員会を設置して欲しい。
●市議はもっと行政活動の監視をすべきである。
【情報公開に係る問題点・課題点】
●開かれた議会に向けて積極的でない。
●政務調査費については、その使途を議員別に公開すべきである。
●市民への情報発信をしない。
●常任委員会ほか各種委員会を市民に公開すべきである。
●議会にある情報を市民に積極的に公開すべきである。
●議会だよりだけで普段の仕事が見えない。
●議員さんの成果報告を表面にだし、切磋琢磨が行われると活動に変化が現れるのでは。
●委員会の議事録をホームページに載せて欲しい。
●議会のインターネット配信をして欲しい。
【市民とのコミュニケーション不足に係る問題点・課題点】
●市民との対話が少ない。
●市民の声を聞かない議員。
●市民の代表(選良)と言いながら、市民の前に出たがらない。(影でヒソヒソ話をしている。)
●市民(支持者)の声を議会に反映していない。自分の意見が市民の意見と思っている。
●議員はあまり市民の声や意見を聞く場をもっていない。
市民の声や意見を広く聞くために、市民対話集会や討論集会を開くべきである。
●公共ニーズの把握の必要性に応じて参考人の意見を聴く場を設けるべきである。
●市民の声をどこで吸収しているか、市民の要望をどの程度把握しているか疑問。
●議員と一般市民の距離をおくというのは気に入らない。市民の代表ではないか?
●民意(住民の声)が政治に反映されていない。
●議員さんによっては、地元になんの報告もないように見受けられる。(一部でしょう)
選挙のときだけではなく、もっと市民の声を吸い上げなくては議員の意味がない。
●市議はもっと市民の意見を求め、その実現にむけて努めるべきである。
●議会だよりは、報告だけではなく、問題内容を市民にも解りやすく解説をし、
問題提起として投げかけてみては。
●議会が把握した行政等の情報については、市民に情報を提供し、
市民と情報を共有すべきである。
【勉強不足に係る問題点・課題点】
●自分の守備範囲である常任委員会の勉強をして欲しい。
●一般質問が質問になっていない議員。
●インターネットを活用できない議員が多い。
●財政に対する知識がない。
●議員は市民の目だけではいけない。全体的な学問を!
●税金ドロボーになるな。市民の視点から見た時、実に腹が立つ。市民の為に働いていない。
●議会で眠っていたり、質問内容についても幼稚で聞いておれない。勉強不足の議員が多い。
●行政に対して遠慮している。追求が甘い。
●議会の閉会中の調査(政務調査費6000円)・検討活動をもっとすべきである。
(議会中のみが多いようだ。)
●議員の政策提言が弱い。また立法活動にももっと前向きに活動していくべきである。
●調査や勉強をしていない議員。
【議員定数削減に係る問題点・課題点】
●議員定数を削減する。
●財政厳しき折、議員定数を大幅に削減すべきである。(15~20名の範囲内)
●議員定数が多過ぎる。15名位で充分。
●議員数を少数に。15名位!少数で給料を高く!
●議員定数は山陽小野田市の人口からして27名は多い。
10名ぐらいで良いと思う。外国はそうしている。
●議員定数をもっと検討し減じるべきである。(20名程度に)
【議会改革に係る問題点・課題点】
●改革(行政・議会)に対してネガティブである。
●議会改革に対して意識がない。
●議会での質問で、時間切れでいつも問題が解決されない。
●会派はいらない。開かれた議会づくりの邪魔になっている。オープンな議会であってほしい。
●議会を傍聴していて現実性に欠けて聞こえる。
議会内だけの審議に終えているように感じる。
●議会の中の力関係に敏感であるが市民に目を向けていない。
●会派を構成している意味が分からない。
●議長はもっと公平・公正にすべし。自覚が足りない。2年で交替すべし。
●議長は公正公平にすべし。2年間で交替を望む。
【先進地視察に係る問題点・課題点】
●先進地視察の目的や復命を議会だよりに掲載していない。(隠蔽体質)
●議員の視察・研修費を省いて、その費用を義務教育の修学旅行費に充てる。
●議員視察に責任を持って!
●視察旅行はやめてほしい。インターネットでいくらでも調査・検討出来るはず。
ムダ使いはしない事。
●研修視察は具体的に活用されているのか、疑問。
無駄な税金使用になっていないのか。
【財政に対する危機感の欠如に係る問題点・課題点】
●財政に対する危機感がない。
●コスト意識を持っていない。
●破綻寸前状態にあるのにボーナスがあるのは、民間企業、市民の立場から見ても理解できない。
破綻してもよいと言うのか。恩給制度廃止。
●議員は一丸となって先ずは財政危機突破の行動を起こす事。
絶対に第二の夕張にするな。
●合併の問題でも市民にとって広域合併が有利である事は伴っているのに殆どの議員は一市一町
合併を望んだ。これが現在の財政危機の原因を作っている。これは全ての議員のエゴである。
責任をとって欲しい。
【その他】
●政務調査費については、はじめから一定額を支給するのではなく、支給限度額を定めて
適正・妥当なもののみ、請求書に基づき支給すべきである。
●議員には毎月報酬が支払われているので、議会等へ出席した日に費用弁償や日額旅費は
支給すべきではなく、即刻廃止すべきである。
●議員の任期制を設ける。3~4期迄。長くするとマンネリ化が出る。
●恩給制度は廃止すべし。
●ボーナスは廃止すべし。
●今は出来ないと思うが自分の顔のために無駄な税金を使う事がないように。
●議員報酬は日当でよいのでは。本当に市民のためにとの想いであれば
ボランティアでもよいのでは。
●議員報酬は議会日数で決めてもらいたい。
(年間1/3ぐらいしか勤めていないのでは?期間外活動がない。)
●議員定年制導入(市会の活性を計る。)
●議員に定年制を導入すべきである。(70~75才)
山陽小野田市民まつりで市民自由帳に寄せられたご意見(議会編)
●すぐに行う。実行力!!
●膿を出すことが、本当の産みの痛み!
●住民本位となる自治基本条例を是非とも成立させて頂きたい。但し、時の議会などで簡単に変更される
●議場(市議会の一般質問)に居並ぶ職員数が多いと思う。
●議員は行政のチェックをするところだと思うので、もっと自覚を持って仕事をしてもらいたい。
●各公民館で一般質問をモニターで見ますが画面が質問と答弁者だけしか写さないので、
議員や執行部の様子も写してください。
●議場の配置について、議員席が傍聴席に向いている方がよい。(議員が真剣に議論する)
●財政に対する危機感がない。行政に対して遠慮している。追求が甘い。
●議員に物申す!大きな声とか肩書きによる強い声ではなく正しい声を議会に反映して欲しい!
●議員の資質の向上のための議会改革をお願い致します。一般質問で同じような内容の質問であれば、
あらかじめ内容の調整は出来ないものでしょうか。
●素晴らしい合併だと市民を煽った議員は少しでも責任を感じて居られるでしょうか?
●議員の数が多すぎる。山陽小野田市の人口に対する数は15名程度で良いと思う。
●市議定数10名。市議給料半額。
興味のある方は是非、行ってみたらいかがですか。
ゴミ袋の他市との比較
行政が物事を決めるときには多くの場合、他市の状況を調べて比較をしながら政策を形成していきます。これが行政の手法の一つです。
他市と比較をして住民の満足度を最優先に考え、より良い政策になるのなら歓迎すべき手法ですが、 他市と同じ様にする事が目的の場合も見受けられます。
ゴミ袋の改善に向けて担当課は他市の状況を下の通り調べ終わっています。
価格(ここではゴミ袋の大の手数料を差し引いた1枚あたりの価格のみを高い順に記載します。)
- 萩市 45円
- 下関市 40.5円
- 柳井市 30円
- 岩国市 27円
- 美祢市 25円
- 長門市 18.3円
- 山陽小野田市 16.5円
- 防府市 11.7円
- 宇部市 10.2円
- 周南市 10円
- 下松市 10円
- 光市 10円
- 山口市 9円
本市は価格の面ではちょうど真ん中に位置しています。(当然、 真ん中だから良いと言う理論は成り立つ訳もなく市民サイドからすれば1円でも安いことを望みます)
萩市、下関市は異常な高額です。また、10円前後で販売をしている自治体があるのも事実です。
形状については本市以外のすべての市において取っ手付きであり、マチが無いのは本市と萩市だけとなっています。
また、原材料に高密度ポリエチレンを使用している10市中7市においては裂けやすいとの苦情が寄せられています。
担当課はこれらの状況を参考にしながら試作品を作成をして実際に市民に使ってみてもらい今年度中をめどに改善をしていく模様です。 価格面についても現在の価格が適正なものかどうか調査をする必要があります。
また、ゴミ袋のデザインのことを担当部長に話したところ大変興味を持っていました。
市議会の活性化のために
22日の本会議最終日、冒頭に念願の「議会基本条例制定特別委員会」が立ち上がり委員長に就任いたしました。
副委員長は山田議員、委員として伊藤武議員、岩本議員、小野議員、河野議員、硯谷議員、吉永議員の総勢8名での構成となります。
この特別委員会の設置の目的はその名のとおり議会基本条例の制定にあります。
議会は地方公共団体の意思決定機関であり、その意思は住民に変わって議会により決定をされます。その果たすべき役割は重大であり、 特に地方分権の時代を迎えて議会の役割と責任は拡大をしています。
その役割と責任を果たさなければ、住民が福利を享受する事は出来ません。そのために議会のあり方を今一度見つめ直し、 時代にあったものにする必要があります。 そうでなければ近代社会の普遍的な原理である間接民主主義を否定をする議会不要論まで出てくる気さえしてます。
そうならないように8名で過去の勉強会での議論を参考にしながら、いちから作り上げる必要性を感じています。 時間はかかるかもしれませんが。
ゴミ袋にもデザイン!!
11月5日の「どうするゴミ袋」 に対して次のようなコメントが入りました。
はじめまして。GARBAGE BAG ART WORKの山阪と申します。ゴミ袋の記事を検索していて、
高松議員のブログにたどり着きました。私どもはゴミ袋のデザインを通じ、ゴミ問題の解決に挑んでいます。山陽小野田市さんの場合は、
ゴミ袋の素材や価格、環境負荷などが改善の方向として課題になっているようですね。物理的ではないにしろ、
デザインにもソリューションのチカラがあります。何かお力になれればと思いご連絡しました。ご興味がありましたら、ぜひご連絡ください。
GARBAGE BAG ART WORK URL: http://www.gba-project.com/
上のURLから是非入ってみてください。興味ある活動をしています。また、ホームページの中に「自治体のみなさまへ」 と題して次のような文章が並びます。
ゴミが街に出されている風景はあまり美しいものではありません。
これを少しでも美しくできないかというシンプルな思いから、
私たちのプロジェクトはスタートしました。
収集日の朝、各家庭がゴミ置き場にゴミ袋を持ち寄る。
その共同作業によってアートが完成していくという試みです。
高く山のように積もうか、横にズラッと並べようか。
そんな楽しい時間なら、子供たちも(ゴミ出し当番のお父さんも)
喜んでゴミだしに参加してくれるでしょう。
また色分けによって、今日は何ゴミの日かということが
ひと目で分かるため、分別の意識を高める効果も狙えます。
ゴミ置き場をアートにするプロジェクト GARBAGE BAG ART WORK ホームページより掲載
ゴミ置き場をアートにすることにより環境問題を考えるなんてすごい発想です。
現在、本市はゴミ袋の形状や素材について検討をしていますがデザインについても検討して欲しいものです。
経済対策
建設経済常任委員会で山陽小野田市住宅リフォーム資金助成事業の継続を求める委員会決議を採択しました。
申し込みは11月27日現在で195件に達しており、助成金額の合計は1344万円で工事総額は1億4千300万円。
既に700万円分の予算は可決しており、今回の議会で更に700万円追加補正の議案が出ています。
建築課によると本日18日が締切ですので本日分までは助成を行うとのことです。
この助成で少しはリフォーム業者が潤うことが出来たと聞いています。
この様な経済状況の中、 すべてを自己責任という名のもと放置するのではなくて税金で会計を成立させている行政は市内業者のために手をさしのべることが出来るところは手をさしのべ共に生きていく必要があります。
しかし、今回の事業はその名のとおり住宅のリフォームに関する助成であり、 それ以外の恩恵を受けられない多くの業種があり同じように経済活動がままならない市民がいます。
今後は、その他の業種の援助や助成をどの様にしていくかも考えなければなりません。
傍聴者は???
一般質問2日目、石田議員の質問中の出来事。
一般質問の持ち時間は70分ですが、10時開会のため2人目の質問者が昼の時間にかかることがあります。
その場合は13時より再開となりますが、この日は本会議再開と同時に大空議長が「本会議を暫時休憩いたします」と宣言。
それに続いて事務局長より「事務連絡をいたします。ただいまより議会運営委員会を開催します。関係者は第一委員会室にお集まり下さい」
事の顛末は、石田議員の「特殊勤務手当検討委員会の総意で提出をされた文面が一部削除されて発表された理由は」 との質問に関わる答弁で総務部長が「この文面は本来の諮問に関わる答申には関係ない」と説明をした上で、 その削除をされた文章をすべて読み上げた事によるものでした。
このことに関して議会運営委員会が開催されることになりました。その理由は、議会が2年以上審議をして 「市の附属機関委員への就任辞退」についての結論を出したことによって「特殊勤務手当検討委員会」 へも就任辞退することになりましたが、当時の検討委員会は答申書とは別に、「市議会、市職労、 労働団体関係者不在の検討委員会に思う」の表題の文書が添付してあり市のホームページに掲載をされていました。
直ちに議会は、諮問事項ではないこと、事実誤認があることなどを理由にホームページからの削除を求め、 市はこれに応じた経緯があります。
当時の資料を見返すとそこには議会の就任辞退については「市議会、 市職労、労働団体関係者 8 名全員の出席拒否といった異常な状態」 と記述されその他一部議員に対して穏やかならぬ表現があったように記憶しています。
公式の場から削除されたものを本会議という公式の場で朗読することはいかがなものかと言うことで議会運営委員会が招集されたものです。
議会運営委員会とは、円滑に議会を運営するために協議をし、 意見調整を図る場として設置をされた委員会のことで、その他、議会の会議規則、 委員会に関する条例等に関する事項や議長の諮問に関する事項について調査を行うことが出来ます。
議会運営委員会開催中、本会議は休憩になりますが、一部の議員と傍聴者の皆さんは?????。 何故休憩になったかさえも分かりません。
傍聴者にもわかりやすい議会運営の必要があると強く感じます。
わかりにくい議会に対して市民は不信感を抱きます。 今回も議会からすれば正常な反応ですが傍聴者からすれば異常な運営に見えます。
信頼される議会、わかりやすい議会にするためには、 様々な場面で様々な方法がありますが今後はこれらのことを含め議会の本来の姿を形づくるためにも議会で議論していく必要があります。
医療崩壊しないために
前回のブログのコメントの最後にこうあります。「現在いらっしゃる先生も頑張っておられますよ。」
河合病院局長の市議会での一般質問の答弁や病院関係者のお話からも市民病院の勤務医の奮闘ぶりは伝わってきています。 「患者の利益追求」と「社会正義」の為に限界ぎりぎりのところで仕事をされているところも理解をしています。
市民病院における医師不足の原因の一つは労働環境の劣悪さといわれており収入面とのバランスも欠いていると聞きます。
今回の河合病院局長の答弁でも労働基準法で定められている勤務医一人が働ける時間と、 病院管理で必要とされている時間との乖離が大きすぎる、との内容だったような気がします。
また、全国的な医師不足も指摘がされています。日本全体の医師増員については大きな議論になっています。
医師不足なら医師を増やせばいいじゃないかと考えがちですがそう簡単なものではないみたいです。
医療崩壊を阻止するために医師増員をするのであれば医療費増額がセットである必要性を多くの医師は語っています。
しかし、医療費増額となれば自らの負担増に国民は反発をすることになり実現は難しそうな気がします。
市民病院は自治体病院として地域医療の一翼を担う立場にあります。あくまで地域医療の一翼を担うのです。 地域医療として集約と役割分担を進めることによって市民病院としての役割を市民も認識をすべきでしょう。
市民病院が市民病院であるために
先日の全員協議会で「発熱外来の開設について」の記者発表資料が配付された。
内容は16歳以上の方でインフルエンザを疑われる発熱患者の外来に対して平日夜間についてのみ小野田保健センターで受診できるというものです。
内容の最後の*印には「15歳以下の方の対応は今までどおり、市内3病院(市民病院、山口労災病院、小野田赤十字病院) などで受付しています」とあります。
この数日前にある1本の電話がありました。
「孫が夜、熱を出した。まだ小さいので髄膜炎などが心配で山陽小野田市民病院に電話をしたが先生がいないため診てもらえないとの返事。 宇部の個人病院に行くように指示をされた。行ってみると夜にもかかわらず30人以上の患者で順番待ち。 孫のことが心配で心配でどうしようもなかった」
「山陽小野田市民病院は市民のための病院ではないのか、何故診てくれない。 これだけインフルエンザが流行っているのに冷たすぎるのではないのか」
つまり*印には市民病院でも受付をするような記載があるが市民病院では診てくれないことがあると言うこと。
現在の市民病院の医者の状況は上の写真の通りです。
小児科や産婦人科の欄には医長がひとりで残りは嘱託医となっています。医長は常勤の医師ですが嘱託医は非常勤となります。
耳鼻咽喉科に至っては医長が空欄となり常勤の医師がいないことを意味します。
全国的に見ても多くの病院でこの様な状況だと言われています。 過酷な労働や裁判などのリスクから逃れるためにやめていく医師はあとを絶ちません。
市民病院の医師にしても退職をされると補充は不可能に近いと言われています。
自治体病院として市民の安心安全のためにはどの診療科も常勤の医師を2人以上確保する事が必要ですが・・・・・・・
河合病院局長によれば医師を確保し、市民病院が地域医療の一翼を担うには新病院建設しかないと言います。また、 地域の中で存在するためにも地域の理解と協力が必要とも言います。
食育って難しい!!
調理員、栄養士をはじめ学校関係者から不安の声が上がっている合併特例債活用事業案の一つである「学校給食センター」の建設。
今回の一般質問でも複数の議員から多くの質問が飛び交った。
「センター化すれば、香りや調理の音がしなくなり食育の観点からいかがなものか」
「移動に時間がかかり食事が冷えてしまう」
「調理中に事故があったときは全児童生徒の給食が止まってしまう」
「今の給食はおいしいけれどセンターの給食はまずい」
「自校方式が一番良い」
これに対し、教育委員会の答弁は歯切れが悪い。
そもそも「学校給食センター」 案の浮上は山陽側の給食施設の老朽化の改善と全学校の給食システムのドライ方式化には多大な経費を必要とするが、 今の財政状況では到底無理な話。そこで、合併特例債事業とするためには事業要件に見合うようにセンター化の案となっている。
一見合理的な案のように見えるが関係者からの反発は必至の状況。
何故なら過去にも自校方式から親子方式に転換した際も各学校単位でPTA総会まで開いての大論争になった経緯があり、 「食育の観点から」の一言は重みを持つ。
しかし、市長が答弁で「妻の弁当より買ってきた弁当のほうがおいしい(ことがある)」とジョークを飛ばしたが、真意は 「センターの食事はおいしくないと言うが必ずしもそうは言えないのではないか」ということだろう。
それはまさしくその通りかもしれない。 議員が提出した資料に残食率が示されたものがあり漫然と見ていると調理数が多いほど残食率が高くなっておりセンターの給食はおいしくないという感じがするのだが、 そうだとは言い切れない。
子どもに聞いてみた。
「給食は残すのか?」
「残すときもある」
「おいしくない?」
「いや、量が多くて食べきれないときがある」
調理数が多いと微妙な量を調整することが困難になり残食率も増えるのではないかと感じています。
子どもはこうも言います。
「何故、牛乳がでるの?」
「必要な栄養をとるためやろ」
「ご飯に牛乳は合わんよ、牛乳以外でも取ることができるんやないの。それに冬は冷たくて飲めんよ」
「そりゃそう。家出の夕食に牛乳は出んわな」
「食器はがちゃがちゃ言ってうるさいし、見た目も悪い、まず見た目を良くしてほしい」
目からうろこの感がありました。
いずれにしても、教育委員会は「学校給食センター」案は政策形成過程と言います。決定事項ではありません。 老朽化した調理場の改善のことを含めて「食育の観点」から調理員、栄養士、 児童生徒や学校関係者の意見を聞きながら政策決定をすべきでしょう。
関係者の皆さんご意見をお寄せ下さい。