議会基本条例制定特別委員会報告2
1月29日13時30分より一般傍聴3名、報道関係1名の傍聴を許可をして3回目の特別委員会を開催しました。
今回は今後の委員会運営に関わる部分について意思統一を図ることがメインです。
一つは、傍聴者の取り扱いです。
地方自治法第115条には「普通公共団体の議会の会議は、これを公開とする」とありますが、 この会議は本会議を指すものであり委員会等は適用外とすることが通説で、現在は制限公開となっています。(一般傍聴者3名、報道関係3名)
公開に制限をかけている理由は大きく2つあります。
一つ目は、議案の種類などにより傍聴者が存在することにより、委員の発言が抑制される場合がある。
二つ目は、委員会室の収容力により人数を制限せざるを得ない場合がある。
委員の間からは予想通り、積極的公開(原則公開)と消極的公開(制限公開)の白熱した議論になりました。
この特別委員会は議案の審議を行いません。 よって議案に対しての特別な利害関係者は存在をしませんので1つ目の理由は制限の理由にはならないと考えることが出来ます。
また、通常の委員会では説明員席に執行部が座りますので空席がありませんが、 この特別委員会では執行部がいませんので収容力も制限の理由にはなりません。
しかし、他の常任委員会への波及を考えるとここで委員会独自の結論を出して議会全体に混乱をきたすわけにも行きません。 次の議題となった傍聴者への資料配付についても同じ事が言えます。
現在は本会議を含め委員会も同様ですが傍聴者に資料配付を行っていません。
傍聴者は何がどの様に議論になっているのか、またどの様な結論を導き出すのかを知りたくて傍聴に来ているはずです。その際、 議員が資料を基にして議論をすれば、その資料が手元にない傍聴者は内容を知ることが出来ません。
資料配付についての規定は地方自治法にも条例にもありません。つまり、できます。しかしやっていません。
資料配付をしていない理由は今までその議論がなかったからではないでしょうか。まず、議論をしてルールを作っていく必要があります。
一つ目と同様にこの特別委員会の資料は配付しても何ら問題の無いものですが、 配布を実施することにより他の常任委員会や本会議へ波及していきます。
もっともこの特別委員会はこれらのことを体系的に網羅して条例化するものですが、今回の議論は本題(議会のあり方)に入る前の 「議会基本条例制定特別委員会」の委員会運営に関わる部分についての議論であり、現段階では議会運営委員会の所管事項となります。
そこでこれら2つの事項は議会運営委員会に対して
「議会基本条例制定特別委員会においてはその設置の目的を考慮され、特別な取り扱い、 つまり委員会運営についてテストケースの位置づけを与えてほしい」旨の要望を出すことに決定しました。
つまりこの特別委員会では委員会運営などでルールが明確でない事項については積極的、先進的に行うが、 それが他の常任委員会を拘束するものまた、波及するものではないというお墨付きをもらおうとするものです。 そうなると裁量が広がり自由度も増すことが出来ます。
2回目の委員会報告及び会議概要は市のホームページに掲載をされています。 第4回開催日は2月19日10時です。傍聴の受付は8時30分から9時50分までとなっています。
自治基本条例についての考察
先日、自治基本条例意見交換会をのぞいてきました。
70回以上の会議を重ねられたつくる会のメンバーの皆様には敬意を表します。
山陽小野田市民憲章の起草に携わったことや現在、議会基本条例制定に邁進していることから自治基本条例には大変興味があります。
小野田商工会議所青年部などが主管した山陽小野田市民まつり。昨年は市役所を主会場として開催されました。
彼らは愚痴をこぼします。
「市役所職員の協力や参加が少ない」
「職員は率先して協力すべきだ」
「自分たちは一生懸命やっているのに」等々
私は青年部のOBとして彼らに言います。
「確かに職員の協力や参加は少なかったし(当然、非常に協力的な職員も少ないですけどいました)君たちはがんばってた」 と肯定しながらも
「しかし、強制的に協力や参加をさせてそれでまつりが成功したと言えるの?」
「参加したい、協力したいという環境や雰囲気をつくることが主催者側の責務でしょう。」
「一生懸命やっているというのは本人の自己満足。大事なことだが一生懸命やれば結果がついてくるとは限らない」
育友会の会長をしたときは自分自身がこの問題に直面しました。
育友会は保護者と先生の組織です。小さなコミュニティとも言えます。
保護者同士が協力をし合って子どものために活動をしますが、皆さん役員にはなかなかなってくれません。全国的にそうなんです。
そこで必要なのが「参加したくなる育友会」をつくること。これが執行部側の責務です。
強制力を持っての消極的参加と自由意思での積極的参加では後の波及効果に大きく影響があります。
このことは他のコミュニティ団体やまちづくりそのものにも言えます。
県下で一番のゴミ袋
このブログでも数回にわたって取り上げたゴミ袋の改善。
昨年の9月定例会の一般質問でゴミ袋の問題を取り上げて改善を要求したところ市長は「12月までには方向性を出す」と前向きな発言。
1月15日号の広報さんようおのだの 「市長から市民のみなさんへ」の中にゴミ袋の改善について言及しててあります。
それによりますと、「今のゴミ袋は評判が良くない。そこで環境リサイクル課が改良に取り組むことになりました。 複数の試作品を作り公募でモニターを100人程度募集をして使い勝手を確かめてもらい市民説明会を開催の上、 県下で一番のゴミ袋の実現を目指します」
本会議での約束通りの動きに敬意を表します。
私は現在のゴミ袋に決定する際のプロセスに疑問を持っていました。綿密な調査をせずに行政特有の思考でゴミ袋を選考し、 根拠を示した十分な説明責任を果たさないまま決定したことは重大な過失があると思っています。
一般質問の中で私が特に問題とした事の一つは、ゴミ袋に取っ手がつかなかった経緯です。
まちづくり市民会議「ゴミ処理対策部会」の会議録を見てみると委員から「着色や取手をつけてほしいと」 の意見が出たが高くつくということで現行のままという結論に至った。とあるが、以前、担当課に問い合わせたときには「高くなると思う」 との回答で担当課の主観でしかないような気がします。
実際、他市の状況を見てみると取っ手をつけたことによって価格が高くなるとは思えません。
漫然と業務を行ってしまったので今回の市長の決断となったのではないでしょうか。
既に実施している施策でも改善の必要性があると思えばすぐに実行に移す姿勢はすばらしものであり、「市民本位」 を実践していると言えるでしょう。
県下で一番のゴミ袋を楽しみにしています。
新春!!書のスーパーパフォーマンス
昨日1月16日、山口宇部空港で書のスーパーパフォーマンスが行われました。
既に今回で5回目となり300人以上の人々が集まる宇部空港新春恒例の大イベントとなっています。
このイベントは山陽小野田市に本拠地を置く「書道研究 玄游会」 の主催で行われています。
玄游会現会長の矢田照濤氏とは同級生でもあり、 約40年前には現名誉会長の矢田桂雪先生の習字教室に通っていました。
当時は藁葺き屋根の造りの家で、家の横には井戸があり牛までいたような気がします。教室に行くと最初に必ず正座で「黙想」 の時間があり足のしびれと戦っていた思い出があります。
そんな関係もあり毎年見に行っています。
若い田村先生が一番最初に「虎視」と書かれました。
最初なので緊張をされたと思いますが、私たち素人が見ても躍動感がありすばらしいパフォーマンスだったと思います。
作務衣も決まってました。
「翼のむこうに白い雲海蒼い空」長岡先生の作品です。
さらさらっと書かれましたが出来上がった作品は重厚なものです。
最後は矢田会長です。体全体でのパフォーマンス。
赤い字の「鳳」迫力満点の1字。存在感を感じます。
これら3点は写真のように展示をされています。
近くに行かれた際は是非立ち寄ってください。迫力ありますよ。
文化会館館長の公募
平成20年に中央図書館長の公募があり、今回も全く同じ要件で嘱託職員として文化会館の館長の公募が行われます。
民間から広く公募する手法は他の自治体でも取り入れられており民間人の新しい発想で施設の可能性を広げる上でも面白い取り組みと言えます。
しかし気になる事は募集にあたって年齢制限を50歳以上としていること。
何故、30代や40代はダメなのか。
教育委員会は「第一線から退かれた方の社会資源の活用のため」と説明するが説得力としてはいまいち。 それならいっそのこと60歳以上とした方が説明がつく。
そもそも、失業率が5%を超えているこの時代に職を必要としている年代層は20代、30代や40代のはず。 わざわざ年齢制限まで設けて第一線から退いた方に再就職の道を開く必要があるかどうかは考える必要がある。 第一線で働くこともままならない世の中なのに。何故、能力のある若い人材を発掘しようとしないのか?
もっとも選考の結果、50代以上の民間人に決定をしても問題にはならない。
年齢制限を設ける必要なんかどこにもないような気がしますが、みなさんはどうお考えですか。
議会基本条例制定特別委員会報告1
1月8日に議会基本条例制定特別委員会を開催しました。
今回は2回目となりますが初回は正副委員長を決めただけだったため実質的には初めての議論のある委員会となりました。
冒頭「議会制民主主義を揺るぎないものにするために、 また主体である市民の皆様に信頼をされ地方分権時代にふさわしい議会になるために活発で建設的な議論をお願いいたします」 と述べさせていただき調査に入りました。
この議会基本条例は全国84の議会では既に制定済みですが、 制定後の評価を調べてみると形式的な条例になってしまっているところも少なからず見受けられ議会改革とはほど遠い状況になっています。
本委員会では委員全員が納得のいくまで議論をして結論を導き出し新しい議会のバイブルにしたいと思っています。 もちろん市民の皆様のご意見を聞くことも重要なためその手法についても今後議論して行かなくてはなりません。
改選前の議会基本条例研究会の議論も踏まえてなるべく早く結果を出したいとは思っていますが、 そのために議論を封じるつもりは毛頭ありません。 ゆえに条例完成の予定はお伝えすることは今時点では出来ませんが期待をしてほしいと思っています。
今回の委員会には2名の傍聴がありました。大変喜ばしいことだと思っています。次回は1月29日13: 30よりに開催しますので傍聴の方は早めにお申し出ください。また、 会議概要は市のホームページに掲載をしますのでそちらもご覧頂ければと思います。
2010年始動~新年互例会に思うこと~
2010年最初の行事として新年互例会がナチュラルグリーンパークホテルで約200名の出席で行われました。
会はいつも通り市長の挨拶に始まり議長(代理で副議長)、両商工会議所会頭、そして河村建夫衆議院議員、 林芳正参議院議員夫人からご挨拶を頂き、1時間半ほどで終わりました。
出席者は市長をはじめとする市の部長級の職員、市議会議員、各企業の代表者、各種公共的団体で、現在の市の縮図ともいえる構成です。・ ・・・・・と言いたいところですが、本来のあるべき市の縮図ではありません。そうです主体である市民が不在の構成になっています。
帰り際にある議員から「一般の市民の皆さんはいないよね」
確かにいません。ひとりも。
もちろん広報さんようおのだや新聞にも開催のお知らせが載っており市民の皆さんの参加も大歓迎のはずですが・・・・・・・・ 誰もいません。
参加したいのに出来ないのか、それとも参加したくないのか。または興味がないのか。
議会基本条例を作ろうとする私たちにも、自治基本条例をつくる会の皆様にとっても興味深い現象です。
参加をしてみたい市民は必ずいるはずです。何故、参加をしないのか、と言うより参加できないのか。日時の問題(平日の昼間は無理)、 場所(収容力)の問題、 なによりも市民が気軽に参加することができるメンバーではないことを賢明な皆さんは察知しているのではないでしょうか。
会場を市民館体育ホールなどに移し、「山陽小野田市民互例会」に改称して、年頭に多くの市民の皆様と新年を祝い、 挨拶を交わすことが気軽にできれば行政や議会との距離も縮まりそうな気がしますが。
こういった環境作りこそが大事だと感じた新年互例会でした。