学校給食の話その2 ご飯と牛乳の関係
牛乳はとても好きです。昔から。
夏でも冬でも冷たい牛乳をごくごく飲みます。お腹も痛くなりませんし、おいしい飲み物の一つとして飲んでいます。
しかし、学校給食の牛乳となると話は別です。
3月の一般質問でも取り上げましたが、牛乳は毎日出てきます。パン食でもご飯食でも。
例えばある学校でのある日の献立は「ごはん・肉じゃが・ほうれん草の和え物」と牛乳です。また、ある日は、「ごはん・さばの味噌煮・ すまし汁」そして牛乳。
市内の全小中学校では洋食でも和食でも中華でもすべて牛乳が付いてきます。
学校給食法には学校給食の目標として「日常生活のにおける食事について正しい理解と望ましい習慣を養うこと」とあります。 ご飯食に牛乳が出てくることは家庭の食事でもないし、外食でもありません。どの様な正しい理解をすればよいのでしょうか?
では何故、学校給食に牛乳が出てくるかを教育委員会に質問したところ「文科省からの通知で、 カルシウム摂取に効果的である牛乳等の使用に配慮する事とある」また 「山口県内では離島を除き全市町が牛乳を使用しているので本市も牛乳を使用している」と回答をした。
学校給食における牛乳の歴史を見てみると、戦後給食が全国的に始まった昭和25年くらいから昭和30年代まで、 バケツに入れた脱脂粉乳が牛乳の変わりだったそうで、それ以後今の形の牛乳に変わっている。もともと、 GHQの要望で乳製品が推進されたと言われています。
現在の文科省の牛乳使用の見解は「学校給食に牛乳は出しても出さなくても良い。牛乳のない学校給食は可能だ。 そもそも文科省は出さなければならないと言える立場ではない。出さなくてはならないという食品すらない。」とする報告がある。
カルシウム摂取についても飲み物で摂るより食品で摂るべきではないでしょうか。(ひじきやわかめ、 エンドウ豆などは牛乳の10倍以上のカルシウム含有量)
そもそも牛乳を飲めない子は牛乳分のカルシウムは摂取できていません。 その他の様々な食材でもって日替わりでカルシウム摂取した方が摂取量のばらつきが無くなります。
昔から継続して続いているものが必ずしも良いとは限りません。 食の重要さが注目されている今でこそ考えてみる必要があるのではないでしょうか。
学校給食の話その1 アルマイト食器と食育
食育が叫ばれる今日、本市ではいまだに給食用食器としてアルマイトが使われています。
県下で、全市的に学校給食においてアルマイト食器が使用されているのは山陽小野田市だけになっています。
写真で見ると懐かしくノスタルチックな気持ちになりますが、学校給食が始まって約50年経過していますがいまだにこれです。
左奥のどんぶりみたいなものにはご飯を入れるものかと思っていたらそうではなく温食を入れます。(ご飯の時もあります) 熱い温食の場合はもって食べることは出来なくておいたまま食べる(犬食い)そうです。右の皿は通常、ご飯又はパンを入れます。 手前の皿はつきものを入れます。
ちなみに現在はトレイに載せたまま食べますが、マナー違反だそうです。 トレイは単に運ぶ道具であって食べるときはナプキンやハンカチをひくのが正しいと聞きました。何故、 トレイのまま食べるのかというと机が汚れないためだそうです。
子どもたちは、この様な給食スタイルで、ごく普通に何の違和感もなく食べているのでしょうか。 日本の食習慣や食文化とはいったい何なんでしょうか。
今回の一般質問では学校給食用の食器の変更を提案しました。
これはABS食器です。宇部、周南、光などで使われており単価1000円くらいで7年間近く使えます。
PEN食器です。見た目はABS食器とほとんど変わりませんが、耐用年数が5年くらいとちょっと短いです。 価格はABS食器とほとんど一緒です。柳井、下関、長門、岩国などで使用されています。子どもたちには一番人気です。
これは強化磁器の食器です。磁器ですので割れるまで使えます。家で使っているものとほとんど同じですが、 他の食器に比べてやはり重たいのが難点です。おそらく、割れやすいのと重たいことで学校関係者は敬遠すると思われます。
これらの食器に変更するとなると経費がかかります。
つまり全市的に考えると6100人x単価1000円x3種類=18300000円
食器変更において重くのしかかるのが予算のことです。
子どもひとりに付き3000円かかります。ABS食器なら7年間使えますので小学1年生なら年間500円、 中学1年生なら年間1000円の計算になりますので、本会議では食器購入について保護者一部負担の提案をしました。(当然、 給食においての備品や消耗品の購入は市の責務ですが食器変更実現の一つの方策として)
また、宇部市ではマイ箸、マイスプーンの形態を取っています。
更に進めて、マイ箸、マイスプーン、マイ食器についても検討の余地があると思っています。
とにかく、子どもたちに給食の時間を楽しんでもらいたいと思っています。このままじゃいかんでしょう。
報酬とは何なのか
市長、副市長の給料及び市議会議員の議員報酬の額について、調査審議を行う審議会、 いわゆる報酬審が開催されています。
市長、 副市長の給料及び市議会議員の議員報酬の額についてはホームページ上に公表をされています。
市長の給料は727200円
副市長は592000円
教育長は524000円。
議員の報酬は278196円 (手取りは19万から20万の間くらい)
現在のカット率は市長、副市長、教育長は20% カット
議員は24.812%のカットとなっています。
カット率の差は、 支払いの根拠が給料なのか報酬なのかにあると思います。
地方議会活性化研究会の冊子によると議員報酬について次のような記述があります。
現在、都道府県や市の議員は専業化しています。
昭和22年に制定された地方自治法は、 戦前は無報酬であった地方議員に報酬を支給することを規定しました。戦前に比べ大きな変化ですが、 報酬は他に職業を持つことを前提にしています。家族を養う生活給ではありません。
住民の意思を把握し議会に反映させ、 また当該団体の行政をきめ細かく監視するためには、他に職業を持つことは困難。また、 年間100日近い議会活動に従事する議員を採用する雇用者はいないであろう。
議員が職業化したにも関わらず、戦後60年間、 他に職業を持つことを前提とした報酬では十分な議員活動をする事は出来ない。それが長い年月続いているのは、 議員の自己負担により議会制度が維持されていることによります。これでは各年代を代表する議員を議会に送ることが出来ません。30歳代、 40歳代の議員は、子どもの教育にも責任がありますが、現在の報酬では対応できない。
報酬に甘んじているのは、 議員の位置づけが地方自治法に規定されていないからです。報酬の改正と議員の位置づけは、 地方議会制度の基本であるにも関わらず見送られています。議員は自分に関することだけに主張できないのが現状だ。
しかし、住民に公平、公正、充実した行政を提供し続けるには、 議員による議会の監視権を強化する必要があります。この基本問題を避けて通ることは出来ません。議会活動の成果は、 すべて住民が受益するのですから、議員が安心して活動できるようにするため、住民、学者、マスコミはもちろん、 議会や議員も関係行政庁や国会に意見書等を提出し改革を求める声をあげる必要があります。
具体的には、地方自治法に議員の性格を「公選職」とし、 報酬ではなく「地方歳費」とし生活給を保障すべきでです。
地方財政全体に占める議会費の割合は平成19年度決算で0. 5%にすぎないのですから不可能ではありません。
二元代表制の議会の経費が0.5%であることは、 住民に対する行政の公平、公正性を担保するための「保険」としてはあまりにも安すぎます。
議員個人の負担で維持される議会では、最終的には、 住民が最も不利益になることを知って欲しいものです。
山陽小野田市議会の職業の状況は、会社経営7名、 団体役員2名、無職15名といったところでしょうか。会社従業員は一人もいません。
また、年齢別では30代1名、40代1名、50代11名、 60代10名、70代1名。
本市の報酬審の次回開催は3月19日14時から行われると聞いています。
この時間は常任委員会開催中ですので傍聴にはいけませんが、 会議概要がホームページに掲載をされるでしょうから、どの様な議論がなされているのかをチェックしてみたいと思っています。
有線放送の今後
小野田地区からははるか昔に姿を消した有線放送。
有線放送と聞けば黒い電話で農家にあったような記憶があります。
山陽地区には有線放送は健在です。
正式名称は山陽小野田市山陽有線放送電話共同設置協会。会長は白井市長です。経営状況は苦しく、 市から毎年補助金を250万円支出してます。
何故ならば、加入者の減少に歯止めがかからないからで、現在有線の加入者は2000世帯、 インターネットの加入者は500世帯と減少傾向にあり、固定電話、 携帯電話の普及による有線の加入者の減少とブロードバンドの供給によるインターネット加入者の減少により今後更に経営状況は悪化すると思われます。
一部では有線放送の存続のために全市を網羅するケーブルテレビの案が浮上していると聞きますが、 全く別のことと考えなくてはいけないのではないでしょうか。
市が補助金を出している以上これらのことを注視していく必要があります。
きびしいようですが、あると便利なものと必要なものは違います。 有線放送の必要性に妥当性があるならば今後も市は増大していくであろう補助金を出し続けなければなりません。
そうでなければ、加入者への対応策や従業員の雇用確保など協会内部で自主協議をしていく必要があるでしょう。
障がい者駐車場
最近気になっていることは駐車モラル。
特に公共施設やショッピングセンターにおける障がい者用の駐車スペースが適正に利用されているのか?ということです。
障がい者用駐車スペースには写真のような「車いすマーク」が表示してあります。
市役所には一台分しか確保されていませんが、時々マークの付いていない車が駐車してあります。
もっともマークを車につけていなくとも必要とされている人が使用することは悪くはありません。
この様な駐車場に「車いすマーク」や「四つ葉マーク」がついている車を見かけると少しほっとします。
よく見る「車いすマーク」です。車いす使用者に限らず、障がいのある方が使用します。
「四つ葉マーク」 は普通自動車を運転することができる免許を受けた人で肢体不自由であることを理由に当該免許に条件を付されている方が使用します。
これらのマークは誰でも手軽にカーショップなどで入手できます。(ここが問題です) 健常者が入手をして障害者駐車場に平然と止める可能性があります。
障害者用駐車場は、車いす使用者の利用のみに限定された駐車場ではありません。障害やけが、病気などで歩くことが難しい方や、 歩行器や杖などを使用していたり、妊娠中であるなど車への乗り降りに広いスペースの配慮が必要な方なども利用の対象となります。また、 ドアを大きく開く必要がある方が乗り降りできるように、幅が広くつくられ、また、 移動にかかる負担や安全面への配慮から出入口に近いところに設置してあります。(山口県HP)
この様な駐車場から健常者を排除するために佐賀県などはパーキングパーミット(身障者用駐車場利用証)制度を導入しています。
この制度は身障者用駐車場について、県内共通の利用証を発行することで、身障者用駐車場を利用できる者を明確し、 本当に必要な者のために、駐車スペースを確保するために、身障者用駐車場を利用できる者を「歩行困難な者」として、 身体に障害がある者や高齢者などには5年間、 一時的に歩行が困難な者として妊産婦やケガをした者などには1年未満有効な県内共通の利用証を本人に交付するものです。
また、外国ではマナーや啓発活動では限界があることから罰則を導入しているところがあります。
イギリスでは、重度の歩行困難のある者に対し、駐車カード(ブルーバッジ)を交付し、 駐車料金の免除や駐車時間の延長などの特権を付与する制度が導入されている。カードを表示していない車が障害者用駐車スペースに駐車すると、 同国では、レッカー移動や車止めなどが行われる。カードの不正利用は最高1,000ポンド(約14万円)の罰金。
アメリカでは、州によって異なるが、例えば、ハワイ州では、障害者用のカードを交付。 カードを表示していない車が障害者用駐車スペースに駐車すると最高500ドル(約5万円)の罰金。
お隣の韓国では、法律で「障害者車両標章を表示しない車両を障害者用駐車スペースに駐車した場合は20万ウォン(約1万3千円) 以下の罰金を科す」と定めている。標章の不正利用への罰則もあり となっています。
本市も市役所前に「思いやり駐車場」として2台分、来年度整備をする予定にしています。 必要な人が使えるようにする工夫はこれからです。
3月議会一般質問
3月議会の一般質問を下記の通り通告しました。
1. 学校給食における食育について
食育基本法には「子どもたちが豊かな人間性をはぐくみ、生きる力を身に付けていくためには、 何よりも「食」が重要である。もとより、食育はあらゆる世代の国民に必要なものであるが、子どもたちに対する食育は、 心身の成長及び人格の形成に大きな影響を及ぼし、生涯にわたって健全な心と身体を培い豊かな人間性をはぐくんでいく基礎となるものである。 また、豊かな緑と水に恵まれた自然の下で先人からはぐくまれてきた、地域の多様性と豊かな味覚や文化の香りあふれる日本の「食」 が失われる危機にある。」
とあるが本市は、学校給食における食育をどの様に考えていくのか。
---教育委員会の考える食育とは何なのか、 また共同調理場のまえに身近な完全米飯給食の検討、米飯の時にも牛乳が出る不思議さや現在のアルマイトの食器の変更の可能性を聞きます。-- -
2. 小中学校のパソコン教室の現状と今後について
CAI (コンピューター学習支援教育)の考え方のもと、2000年頃に全小中学校にパソコン教室が整備され、現在では 「ICTを活用した指導」 に変化をしていますが、この10年間でパソコンを使用した学習方法はどの様に変化をしてきたのか、 そして今後はどの様に活用していくのか。また、 更新をしていなければ10年前の機器だが各学校のパソコンの状態は学習に耐えうるものなのか
---全学校のパソコンはサポートが終了しています。今回、 先生用に368台パソコンを購入しますが子どもたちの学習用のパソコンは今後どうなるのでしょうか---
3. 救急需要増加に対する対応策
近年、マスコミなどで救急車をタクシー代わりにする事例が報道されていますが、 本市でも同様なことが発生しているのか、またそうであればどの様な対応策をとっているのか。
---市民のマナーの問題とも言えますが公共財の使用に関しての消防本部の見解を聞きます-- -
4. ゴミ袋について
現在、市ではゴミ袋の改良を進めているところだと思います。広報さんようおのだには市長の言葉として 「今度こそパーフェクトではないにせよ, 「県下で一番」のごみ袋の実現を目指します」とあります。市民は非常に期待をしているところだと思います。 そこで現在の進捗状況と今後のスケジュールについてお尋ねします。
---ゴミ袋の問題もいよいよ佳境に入ってきました。残る問題はデザイン性と価格です。何故、価格が高いのでしょうか。---
一般質問予定日は3月15日(月)の午後です。インターネット中継もおこなっていますので興味のある方はご覧ください。