学校給食の話その1 アルマイト食器と食育
食育が叫ばれる今日、本市ではいまだに給食用食器としてアルマイトが使われています。
県下で、全市的に学校給食においてアルマイト食器が使用されているのは山陽小野田市だけになっています。
写真で見ると懐かしくノスタルチックな気持ちになりますが、学校給食が始まって約50年経過していますがいまだにこれです。
左奥のどんぶりみたいなものにはご飯を入れるものかと思っていたらそうではなく温食を入れます。(ご飯の時もあります) 熱い温食の場合はもって食べることは出来なくておいたまま食べる(犬食い)そうです。右の皿は通常、ご飯又はパンを入れます。 手前の皿はつきものを入れます。
ちなみに現在はトレイに載せたまま食べますが、マナー違反だそうです。 トレイは単に運ぶ道具であって食べるときはナプキンやハンカチをひくのが正しいと聞きました。何故、 トレイのまま食べるのかというと机が汚れないためだそうです。
子どもたちは、この様な給食スタイルで、ごく普通に何の違和感もなく食べているのでしょうか。 日本の食習慣や食文化とはいったい何なんでしょうか。
今回の一般質問では学校給食用の食器の変更を提案しました。
これはABS食器です。宇部、周南、光などで使われており単価1000円くらいで7年間近く使えます。
PEN食器です。見た目はABS食器とほとんど変わりませんが、耐用年数が5年くらいとちょっと短いです。 価格はABS食器とほとんど一緒です。柳井、下関、長門、岩国などで使用されています。子どもたちには一番人気です。
これは強化磁器の食器です。磁器ですので割れるまで使えます。家で使っているものとほとんど同じですが、 他の食器に比べてやはり重たいのが難点です。おそらく、割れやすいのと重たいことで学校関係者は敬遠すると思われます。
これらの食器に変更するとなると経費がかかります。
つまり全市的に考えると6100人x単価1000円x3種類=18300000円
食器変更において重くのしかかるのが予算のことです。
子どもひとりに付き3000円かかります。ABS食器なら7年間使えますので小学1年生なら年間500円、 中学1年生なら年間1000円の計算になりますので、本会議では食器購入について保護者一部負担の提案をしました。(当然、 給食においての備品や消耗品の購入は市の責務ですが食器変更実現の一つの方策として)
また、宇部市ではマイ箸、マイスプーンの形態を取っています。
更に進めて、マイ箸、マイスプーン、マイ食器についても検討の余地があると思っています。
とにかく、子どもたちに給食の時間を楽しんでもらいたいと思っています。このままじゃいかんでしょう。