議会基本条例制定特別委員会報告5
議会基本条例制定特別委員会では、次回より議会基本条例の条文の骨格部分についての実質審議に入ります。 (8回目にしてやっとここまで来ました)
まず最初は「合議制」の観点から見た「本会議」のあり方を議論する予定となっています。
議会での合議とは、最終的には採決という方法をとります。結果論から言うと本会議での採決ですべてが決まることになり、 市の将来を決定する一番大事な場面です。
議員は、多様な市民の意見や考え方を代表するものであり、議案によっては、最初からこれが正しいと結論できないものが多くありますが、 それぞれの議員はあらゆる場面で市民の利害を調整しながら一つの結論を導き出していきます。
その場面(過程)を順を追って説明をしていきますと、まず、議案(新たな政策など)の実質審査は本会議ではなく、 担当の委員会に任せられます。つまり委員会での審査がかなり重要になってきますが、そこでの審査がいい加減なものなら、 最終の本会議の採決もいい加減なものになってきます。そうなるとまちは迷走してしまいます。 そうならないために委員会審査を充実させる必要があります。
委員会審査が終われば、議案は本会議に戻され、本会議での委員長報告があり、報告に対しての他の議員からの質疑や賛成討論、 反対討論がおこなわれ採決となります。
本会議では、委員長報告、質疑、討論が採決時の判断材料となります。
その時に一番重要なことは、委員長報告の精度を上げることだと感じています。
議案に対しての問題点はどこにあったのか、それに対してどの様な意見があったのか、そして可決(否決) された理由は何なのかを市民にもわかりやすく報告する義務があります。
漫然と委員長報告がおこなわれたのであれば、次の質疑や討論も色あせたものになってしまいます。
それだけではなく、議会の質が問われ、市民も議会から離れていってしまうのではないでしょうか。
これらは私の意見ですが、合議は議会システムの根幹をなす部分であり、 ここがぶれてしまうとまちにとって致命的なダメージを受けることになるばかりか、民主主義そのものの存在を危うくするものです。
次の特別委員会ではきっと白熱した議論になると思われます。
次回開催日は4月21日。