口蹄疫って何?
宮崎での口蹄疫の大流行。宮崎県の畜産業への影響は非常に深刻です。
日本では、10年前、宮崎と北海道で発生しましたが、初動対策が早く、宮崎35頭、北海道705頭の殺処分に留まり、 今回のような非常事態にはなりませんでした。
口蹄疫は非常に強いウイルス性の家畜病です。
しかし、人間などには感染をしません。感染するのは偶蹄目、つまり、ひづめが偶数あるやぎや豚、ひつじ、鹿などです。
口蹄疫に感染をすると、水疱ができたり、乳の出が悪くなったり、肉が固くなったりしますが、死亡率はそれほど高くありません。 高くないことが初動対策の遅れの原因とも言われています。
また、感染力が非常に高いため人間はもちろんのこと、カラスや犬などの動物、車などの物を介して伝染していきます。
今回の感染源は特定されていませんが、メディアは、海外の敷きわらや飼料、観光客など可能性を指摘している。 10年前も中国産の麦わらによる感染が指摘されたが、特定に至らなかった。
何故、海外からの感染かというと、今回のウイルスは、今年、韓国や香港で発生したものと同じO型タイプということが分かっている。 「アジアから入ってきたことは間違いない」と農水省は説明をしている。
宮崎では、稲作農家が少なく、中国産のワラを輸入する農家が多いということで、感染の可能性が高いのは、 敷きわらや飼料だという声も多い。