決算に附帯決議
本会議最終日の決算認定には、私が提出者となり尾山議員、衛藤議員、 石田議員が賛成者で次のような附帯決議が議案として上程されました。
附帯決議とは、議会の意見書みたいなものであり、市長は、政治的にこの意見書を尊重することになります。
議案第61号 平成21年度山陽小野田市一般会計歳入歳出決算認定に対する附帯決議
平成21年度山陽小野田市一般会計歳入歳出決算における2款総務費1項総務管理費の中の公有財産購入費2億4883万3394円は、 山陽小野田市土地開発公社健全化計画に基づく一般会計による土地買い戻しに係る歳出であるが、 地方自治法第96条第1項第8号の規定を根拠とした山陽小野田市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例における議決事項にもかかわらず、 議会の議決を経ておらず、適正に処理をされたとは言い難いものとなっている。
この様な前代未聞の事態を招いた要因は、市長、副市長、職員が各々の役割に対する責任感が欠如していたと言わざるを得ない。
今後、行政事務の遂行に当たっては、条例遵守を基本とした姿勢を徹底した上で決裁システム及び監査システムの再構築を図り、 行政の信頼回復と再発防止に万全を期すように強く求めるものである。
平成22年9月30日
山陽小野田市議会
さらに私は決議文朗読の後に壇上で次のように付け加えました。
「最後に、一言申し上げます。今回の付帯決議の目的は、平成21年度山陽小野田市一般会計歳入歳出決算の認定に対する議会の考え方を公に広く明らかにする事にあります。
決算の認定は、市長の予算執行の政治責任を解除することを意味しますが、今回の決算認定においては、附帯決議無しの、認定とすれば、 議会は明らかに条例に適合していない部分があると認められる決算の、認定についての説明責任を放棄したことになり、 議会の存在意義そのものを議会自身が否定することになります。
また、この様な附帯決議までする必要がなく、討論で問題点を指摘すればよいという意見もあるとは思いますが、 討論はあくまでも議員個人の意見であって、議会としての意見ではありません。よって機関意思として、事実上の、議会の意思を表明することが、 議会に課せられた責務であり、 今回の決算認定の取り扱いについては市民から信頼される議会かどうかが問われると言っても過言ではないと考えております。
議員各位の賢明なるご判断を期待します。
以上であります。」
採決の結果、賛成20名、反対3名。 賛成多数で平成21年度決算に附帯決議をつけることが議会意思となりました。
反対の3名は、決算の認定には賛成をしていたので附帯決議に反対ということになるが、 考えられる理由としては①附帯決議そのものが不必要で、決算は諸手を挙げて認定すべき②附帯決議は必要だが内容について異議がある。
の2点が考えられる。①については、 上記の下線部ように条例に適合していない部分がある決算をそのまま認定をするようであれば議会なんて不要になる。②の理由なら、 修正をかけてより良い決議案を提案したらどうだろうか。また、この決議案は、 委員会付託無しの本会議での即決なので異議があれば反対討論がないと反対の理由が全く分からない。
現在25位です
反対した3議員の名を、公開していただきたい。