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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

問われる議会~一般質問~

2011年4月 1日 13:38 高松ひでき 記す

読売新聞においてシリーズで「問われる議会」と題して特集記事が掲載されているのをご存じでしょうか。

3月29日付けの内容は、一般質問の回数と執行部提案の議案の否決、 修正の件数が一覧表で表され議会の不活性について論じられています。

 

一般質問の回数については、過去5年間1回も行っていない議員数の掲載がありますが本市は0人、 13市のうち7市において過去5年間1回も質問していない議員が存在するとあります。

山口大学の纐纈(こうけつ)教授は「質問の権利を行使しないのは議員として不的確だ」と批判しています。

 

 

本議会の一般質問は、質問者の人数の面から言うと県下トップクラスではないかと推測されます。 定例会ごとに20名近くの議員が一般質問を繰り広げ4日前後の時間を費やしています。

さて、それでは、一般質問の人数や回数が多い山陽小野田市議会は活性化しているのでしょうか?

 

一般質問の人数や回数での評価は表面的なものであり、実質的効果は回数や人数などでは推し量ることはできません。もちろん、 なんとかの鉄砲も数撃てば当たる、とも言えないこともありませんが。

また、質問内容が重複していたり、とても一般質問とは言えない内容であったりと議場の緊張感を失わせるものが多くあります。

市長や執行部もため息をついているような気がします。

 

質問による実質的効果とは、一般質問により市の行財政全般にわたって、執行機関に疑問点や所信をただし、 そのことによって執行機関の政治姿勢を明らかにして、それに対する政治責任を明確にさせたり、現行の政策を変更、是正させ、 また新規の政策を採用させることです。

 

つまり、 上記から外れた内容の一般質問やパフォーマンスをいくら本会議場で繰り広げても時間の無駄ばかりか傍聴者やネット視聴者の政治離れを助長するものに他なりません。 そればかりか市の執行部をはじめ職員から議会に対しての評価、信用が失墜してしまう恐れさえあります。2元代表制の理論から言えば、 執行部と議会は同じ高さに位置していなければならないのに、議会が一段も二段も低い位置に認識される事となってしまいます。

 

議員の中には「一般質問は議員の義務である」と権利を義務と勘違いしているものもいるように感じます。

義務感で一般質問を行っても得るものは多くないでしょう。纐纈教授の言うように議員としての権利を行使すべきなのです。

 

市会議員は政治家です。政治家である限りは結果のみが評価されるものであり、一生懸命やっているとか、まじめな人だからとか、 いい人だからとかで議員を評価をする事は議員を堕落させることにもなります。

当然のことながら、議会はまじめで、一生懸命で常識人である議員の集合体であるはずです。そこの人間性の部分を評価するのではなく、 政治家である議員としての評価をすべきではないでしょうか。

 

議案の修正や否決の件数についてのことは次回、記事にします。

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