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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

市長の考える議会像

2011年4月 6日 09:59 高松ひでき 記す

議会基本条例制定特別委員会も先日25回目の審議を終え、いよいよ条例文作成に入ります。

条文作成に当たり、市長に確認をしておかなければならない事項があり今回の一般質問で所見を聞きました。

 

○議員(髙松 秀樹君)  

 反問権についてなんですが、 非常にファジーな回答だったんですが、これは広義の意味、つまり議会は一般質問については、 執行部と議会が議論する場であることがふさわしいという理解でよろしいんですか。

 

 

○市長(白井 博文君)   私は、それを求めてます。また、 議会と執行部との関係は、そうあるのが望ましいんじゃないかと考えてます。ですから、一昨年でしたか、政策の過程、 政策決定の過程には議員は入らないということで、全部手を引かれました、引き上げられました。しかし、その後結構、この壇上で、 あるいはその質問席で、いろんな政策の提案があります。議会は、 政策については発言しませんということで引き上げられたんじゃないかと思っているんですけれども、しかし、 提案は私としては大歓迎ですから、総務部長の答弁も、それをベースにしております。

 

 

○議員(髙松 秀樹君)   今の市長の御意見を参考にしながら、 基本条例の中では、この反問権について、その協議をしていくつもりです。ただ、中間報告でも御説明いたしましたように、 この反問権、例えば総務部長の言われる狭い意味か、広い意味か。つまり、その、狭い意味というのは、 論点だけを明確にすることができる反問権という意味ですね。広い意味というのは、今、市長がおっしゃいましたように、 議論をしましょうということです。これについても、議員の中でもいろんな意見がありました。地方自治法をもとにして、 いろんな考えを今からめぐらして、きちんとした反問権、いずれにしても反問権という言葉はともかくとして、委員全員一致、 原則的にはありかなという、今結論に達してますが、どのような形でやっていくのか。例えば市長が申されたように、議論の場と。 確かに、執行部と議論は必要だと思います。それがどの場なのか。

 今、 総務部長が一番最初に地方自治法の説明をされました説明員という言葉がありました。それは、本会議でも委員会でも、(執行部は) 説明員という位置づけであります。その説明員の皆さんと、そういう場で議論をするのがふさわしいのか。それとも、 全く新しい場をつくって、議会と行政が議論するのか。いずれにしても、議論する場は必ず必要だというのは、 私たち共通の認識でございます。そこをよく考えながら、今後この部分は進めていきたいなというふうに思っています。

 そうなると、 市長がいつも申されておる、議会と行政は車の両輪であるという御言葉があります。これは、 市民の皆さんも一般的によく聞かれている言葉だと思います。しかし、マスコミが報じております阿久根市、名古屋市、 防府市などについて、市民から見ればわかりにくい現象が生じておる。それは、 議会と首長の関係がしっかり皆さん理解されてないっていうのが、僕は1つの原因だと思います。

 市長にお聞きしたいのは、 言葉として車の両輪という言葉をお使いになるんですが、さらにそれを市長のお考えを、実際どういうことなのかということを、 市長の見解をお聞きしたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

 

○市長(白井 博文君)   非常に平易に一言で言えば、 私たちは政策を企画します。そして、そのことについて決めていただくのが議会であると。イエスあるいはノーと。 場合によれば修正ということもあるかもしれませんが、基本的にそこで決めていただかないことには、 私たちの政策を実行に移すことができません。そういう意味で二元代表制、車の両輪であると理解してます。議会に対しては、 非常に尊重、尊敬の気持ちを持っております。ぜひ、期待にこたえていただきたい。

 

 

○議員(髙松 秀樹君)   今の市長の御言葉は、 二元代表制を堅持していくべきであると。これこそが、よりよい町をつくる、 市民が幸せになれるということと理解してよろしいということですね。はい、わかりました。

 続きまして、 これも市長にお聞きしたいことなんですが、例えば本会議において、委員長報告に対する質疑があります。これは、一般的に言いますと、 委員長報告に対する質疑は、議員側の質疑に終始されるということですが、特例がございまして、私も前回の議会について、 修正が出たときに、修正を可決した場合に、それがきちんと執行できるかどうかということは、これは執行部に、委員長報告に対してでも、 執行部に対して、議員は質問できます。もう1つは、委員長報告に、執行部の委員会の中で、執行部の答弁を委員長報告でしたときに、 それが間違いであるというようなときに対して、執行部に、ほんとにそういう言葉を回答をされたのかという、この2点については、 執行部サイドに質問ができるというふうになっております。つまり、執行部サイドは、 なかなか委員長報告に対して物が言えない状況にあると思います。それに対して、市長はどのようなお考えがあるかお聞かせください。

 

 

○市長(白井 博文君)   よく、 私たちの気持ちを理解してくださっていてありがたいです。委員長報告があります。で、 その委員会に所属してない議員から質問が出ます。「その点については審議しておりません」。よくあります。恐らく、 その委員会では、その点についての審議は不要だということで進んだんだと思うんです。しかし、 他の議員としては質問したいんです。私たちに答えさせてください。ただし、1つの委員会で一応審議と、 そして委員会なりの採決をへてきておりますから、その委員長報告を軽視することはできません。ですから、 そこに所属してない他の議員が何回も何回も繰り返し質問して、委員会と全く重複した、 そうした本会議にならないことを願っています。例えば、1人の議員について3回を限度とするとか、 そのあたりどのようにお決めになるかわかりませんけれども、私たちは、本会議の席で黙って座ってるだけじゃいかにもむなしくて、 もう少し発言させてくださいと、そういう気持ちにあります。

 

 

○議員(髙松 秀樹君)   そうだと思ってました。

 私たち特別委員会は、 委員会のあり方、本会議のあり方。で、本会議のあり方の中で、一般質問について等、いろいろ話をしております。 私もこうやって一般質問をしております。多くの同僚議員が一般質問をしております。この一般質問のあり方について、 市長にお聞きをしたい、リスクを承知でお聞きをしたいと思いますが、市長はこの一般質問をどのようにお考えで、 どのように市政に対して反映をしていこうというふうに思われているかお答えください。

 

 

○市長(白井 博文君)   非常に議会運営の基本に触れることですから、私たちが議案として出したものについて、予算も含めて審議していただき、 そして採決。それが1つの柱。もう1つの柱は、議案とはおよそ無関係に、市政全般について、 議員活動の一環として執行部に尋ねたいというのが、一般質問だと思うんです。

 私たちは、 一般質問で出た一つ一つの事項について、留保した問題については、次の部長会議で取り上げ、 その指摘されたことについてどう対応していくかということなどについて丁寧にきちんとやっております。 私はちょっと違和感があるんですが、ベテランの部長クラスは、議会での議員の発言も、また私たちの答弁も、 その議会での言葉は非常に重いと、繰り返し繰り返し言います。そういう自覚を持って対応しております。

 ただ、 一般質問のあり方については、これはもう議会サイドですけれども、他の自治体なども参考にしながら、 さらにいいものを練り上げていただければというふうに考えています。今は今で、私としては、 すばらしい一般質問を皆さんにしていただいていると、そういう認識です。

 

 

○議員(髙松 秀樹君)    私は議会基本条例の委員長をしておりますので、議会と行政のあり方については、真摯に考えております。 私たち議会は、議会だけで存在をしておると思っておりません。議会と行政、これが一緒になって、 信頼関係をもって町をつくり上げているというふうに思っております。

 私たちは、今24人います。 24人の力が結集して、プラス首長及び執行部と手を携えて町をつくっていくという思いで、今、日々やっております。 きょう私が質問して御回答された内容については、非常に興味深いものもありました。これはまた、委員会の中でよく話をして、 お互いにとっていいもの。しかし、これは最終的には市民にとっていいものをつくっていくというのが最終目標であります。

 私は以前、 市長がまだ市長になる前にお話をしたことがあって、直接民主主義と間接民主主義の関係についてお話をしたことがあります。今、間接、 つまり議会制民主主義、そして住民投票などがそれを補完するというのが、今の制度であります。私たち議会は、 やはりこの議会制民主主義を、まずきちんと確立をすること。そして、行政と協調、県政関係において、 そこの関係も構築をし直すということが、一番大事なことなのかなと思っております。

 委員会もまだまだ続きます。 今の、それこそ御提言を、私たちの議会も取り入れながら進めていき、僕は、この議会基本条例をつくって、 すぐよくなるとは思っておりません。5年かかるか、10年かかるかと。当然、実効性のある条例をつくるんですが、そう思っております。 ぜひ、今回退職される部長さんも、一市民になられても、ぜひ見守っていただいて、一緒によりよい町を、市長そして議会と、で、 市民の皆さんでつくっていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

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