障害者の憂鬱
いつも見ている何のへんてつもない市民館の入り口の風景。
ところが先週、市民のかたから大きな指摘を受けました。
このスロープの事です。
車いす用のスロープであることは間違いありません。 市民館正面には自転車置き場がありませんのでこの空間に駐車するため自転車やバイクの通り道にもなっているようです。
私もこのスロープを利用して車いすが行き来できるものだと思っていましたが、実際車いすを押してみてびっくり。
角度が急すぎます。そのため介助人が車いすを押しても車いすの腹がつっかえて前に進みませんし、 力任せに無理に進もうとすると転倒しそうになります。
また、行事が行われているときなどは、前方に自転車などが止めてあり、 その自転車などの位置を変えてからではないと中にはいることができません。
つまり使えないのです。そしてこれが作られてから何年たっているのか分かりませんが、使えないことに行政は気付いていないのです。
この指摘を受けて障害者の現実に愕然としたものです。
障害者のためにあるにもかかわらず、障害者の使用を妨げているものはまだまだあります。
最近、多くの場所で見ることができる障害者等専用駐車場ですが、 この様な場所に標識があると止めにくいものであるということがなかなか気がつきません。 (もっともこの駐車場は障害者駐車場の規格さえ満たしているものではありませんが。)
健常者を排除して障害者等に止めてもらうためにおこなっていることが逆に障害となっている事例です。
公共施設にはこの写真のように三角コーンに貼り付けているものをよく見ますが、 もう少しきちっとした物を作ったらどうかといつも感じます。「とりあえず表示しとくか」みたいで誠意が感じられませんよね。
皆さんもこの様なことがありましたらお知らせ下さい。
スロープのことについては既に担当課に伝えています。
早急な対応をしてくれるものだと思います。
10位です。
コメント(2)
福祉関係の仕事をしています「泡天坊」です。
脳血管障害後遺症などで、片麻痺になられた方は、車いすや電動カートを利用する場合があります。「ひとりで出かけたい」と思っても、あちこちでこのような段差があり、不便さから「二度と出かけたくない」と閉じこもることもあります。
車社会の中、歩く人も少なくなり、このような段差が見逃されていることは間違いありません。市議会としても本気で取り組んでいただけると幸いです。
毎週木曜日、宇部日報で山口県立大学の学生が、「ひとりで出かけたい」と題して、連載をしていますので、ぜひ一読いただき、市議会の先頭に立って、障がい者の代弁をしていただけるとありがたいです。
よろしくお願いします。
市民館のスローブ自体、全然気づいていませんでした。
車椅子だけじゃなく、ベビーカーでも大変そうに思います。スローブの表示でもあれば、自転車やバイクを置いて妨げになることも少なくなると思いますね。
駐車場の表示もいつも見ている光景なのに何も疑問に思いませんでした。私も障害児をもつ母なのに、利用することなければ無知というのはお恥ずかしい限りです。
しかし、実際どのようにするかといえば、利用しやすいように配慮したい部分と不正な利用者を防止すること両立した改善が必要で難しいかもしれませんね。
問題提起していただいて、私自身目からウロコが落ちました。ありがとうございました。