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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

中学生派遣事業を考える

2012年3月25日 12:44 高松ひでき 記す

今年も姉妹都市モートンベイ市に中学生6人が派遣されます。予算額は170万8千円でその内18万円は中学生の負担です。

人数が増員できて、自己負担がなければ申し分ないのですがこの事業そのものは将来的価値のある事業です。

しかし、残念なことに問題点もあります。

 

■自己負担の意味は?■

費用のほとんどは、公費が充てられますが自己負担の3万円が何故か必要となります。

予算書を見る限りこの3万円は経費の一部だと思います。

おそらく派遣生に応分の負担をさせると言うことでしょうが、必要でしょうか。

実際にはこの3万円だけの負担ではなく、パスポート費、お礼代、 ホームステイ先のおみやげ代など約10万円くらい必要だと聞いています。

派遣生の位置づけは「母校を代表する親善大使」であり、事業の意図は「両市の友好親善と人材育成」です。

親善大使で派遣されて、市の次代を担う人材の育成のためなのに経費部分を自腹を切らなければならないことがよく分かりません。

 

■選抜方法は?■

中学生の選抜方法は、従来は英語暗唱大会選抜方式でしたが平成21年度から各校代表派遣方式に変更しています。

各校代表派遣方式とは、市内中学校6校に応募用紙を配布し各校から一名ずつ学校長の推薦を基に市が被派遣生を選考するというものです。

 

■これが公平?■

この各校代表派遣方式では、大規模校も小規模校も生徒数に関係なく1名を校長が推薦できることになります。

平等ではありますが全然公平ではありません。また、推薦の責任を学校側に持たせているところも気にかかります。

 

■市外通学生は応募できず■

最近は、市外の中学校に通学する生徒が増加しています。

この子どもたちは、市内に住んでいても応募ができません。英語暗唱大会選抜方式の時の実績を見てみると6名中平成19年度は3名、 平成20年度は4名が市外中学生です。これが教育格差の事実なのです。市内の中学生を派遣するために選抜方式を変更したのなら本末転倒です。 教育格差が埋まらない限り中学生は流出し続けます。

そう言えば、約30年以上前の私たちの時代もできる同級生は、宇部の中学校に行きました。

現在は更に加速しています。そうなると市外通学生を入れて行うと必然的に英語暗唱大会の優秀者は市外通学生になりますが、 英語暗唱大会選抜方式には、敗者復活戦があって選ばれなかった中学生だけで抽選ができたのです。 それによって志を持って応募をした中学生にはチャンスはある意味公平にあったのです。

 

■自分で勝ち取る意味■

何より大事なことは、そこに競争があったと言うことです。平成19年度には21名、平成20年度には32名が応募をしています。

英語暗唱大会に出て、競争を勝ち抜き上位3名に入るために子どもたちはそれなりの努力をしたと思われます。

英会話教室に通ったり、テレビやラジオの英会話講座を聴いたりしてひそかな闘志を燃やしたのではないでしょうか。

 

しかし努力の結果、それが報われないことは当然あります。そういうことの方が多いのは世の常です。

結果も大事ですが、その努力したことこそが中学生にとって意味のあることではないでしょうか。

先日行われた中学校の卒業式で卒業生の総代の言葉を思い出します。

 

「努力をしたからと言って必ずしも成功するものではない。しかし成功した者はすべからく努力をしている」

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