がんばれ!教育委員会
教育委員会教育総務課の新着情報の欄に「山陽小野田市学校給食センター建設計画(案)パブリックコメントの結果はお待ち下さい」 とある。
理由は「本来、早急に回答を公表するべきですが、現在計画案について、さらに検討を重ねており、その結果に基づき回答(市の考え方、 対応)を公表することとしていますので、ご理解をお願いします。」と記載されている。
そもそもパブリックコメントにかけたのは「山陽小野田市学校給食センター基本計画(案)」のはずが、 いつ建設計画にすり替わったのだろうか。
もともとそんな建設計画案などないのだから、回答なんか出るわけがない。
まあそんな皮肉は別にしても単なる勘違いとしたらお粗末すぎやしないだろうか。
この学校給食センターについての9月議会の答弁を聞いていたら疑問点が数多く浮き彫りになった。
■建設箇所は2箇所?
今年の3月に発表した「山陽小野田市学校給食センター基本計画(案)」では5500食規模1センターが明記されているのだが、 本会議での答弁は2箇所での建設の意向を明言している。
総合的な見地から判断をして教育委員会が2箇所を提案するのなら、 それはそれで問題がないとも言えるのだが教育長の答弁は何とも歯切れが悪い。
教育委員会の方向性は合議体である教育委員会会議の中で決定される。
■教育委員会会議では
教育委員会ではパブリックコメントの回答を協議するために臨時会が5月1日と5月12日に行われている。
会議録を読んでいくと建設箇所については「土地の確保と財政の問題」と題して協議がされているが、
その中で当時の石田委員長の「私は、1箇所よりは2箇所の方が事故などが起こった際には素早い対応ができると思います。 皆さんいかがでしょうか」という唐突な投げかけに対して
江澤教育長が「厚陽中学校の跡地に建てる方が良いという意見は一理あると思います。ここを2箇所目の候補地にしたらどうかと思います。 」と同調。
おいおい、最初の基本計画案の1箇所を早々と自己否定なの?って感じです。 当然そこの議論をした上での1箇所案かと思いきや一理あるという理由だけで政策変更。基本計画案の薄っぺらさを露呈させただけ。
更に、永山委員「私も、厚陽中学校の跡地が財政面からも良いのではないかと思います。」と続き、
江澤教育長が教育総務課長に財政面から見た説明を求めると、
教育総務課長は「・・・・・・(省略)・・・・したがって、将来の市の財政状況によりますが、 最も負担をかけないのはセンター1箇所となります。」と常識的な意見で抵抗。
これに対し永山委員が食中毒、配送時間、食材の確保での2箇所のメリットを発言している。
その後、教育長が「イニシャルコストやランニングコストが増えることを踏まえて議論する必要があります。」と一応釘を刺し、 財政的な議論が行われるのかと思いきや、
その直後、話は、いきなり米飯の炊飯に飛んでいる。
■意味不明
会議録を読んだだけであるが、この議論というかそれぞれの見解の表明に費やした時間はおそらく長くとも10分程度だと思われる。
言い方を変えれば、いとも簡単に1箇所から2箇所に変更したことになる。
そこには、政策形成に必要な提案の根拠はもとより、1箇所から2箇所に政策変更をする説明の根拠さえ議論されていない。
石田教育委員長の言う「事故」とは何を指し、どのくらいの確率でそれが発生し、どの様な影響を与えるのだろうか。
食中毒や配送時間、 食材の確保についてや財政的見地からもどの様な検証がなされ結論づけられているのかなど多くのことがさっぱり分からない。
実は5月12日の教育委員会会議において教育部長から2箇所での説明があり、それぞれちょっと深くて具体的な議論が交わされています。
しかし永山委員から「教育委員会の方針は2センターを中心に考えると言うことでよろしいのですか?」との疑問を投げかける発言に対し、
石田委員長が「前回の臨時会議で2センターにする方針となりましたので問題ありません」と一蹴する発言がある。
いつ合議で方針が決定されたのか分からないが、やはり5月1日の10分程度の話し合いで重要事項が決定したのである。
この教育委員会会議のあり方について一般質問で河野議員が質すと、教育長は「(教育委員会会議の)前と後に自由討議をしている」 と堂々と答弁をした。
非公式な密室で重要事項を決定し、正式な教育委員会会議でそこの議論をすっ飛ばすなんてことはあってはならないこと。
現在は公選制の教育委員ではないが、選ばれる制度が変わっただけで教育委員のあり方は変わっていないはず。
市民に対してしっかり公開してこそ本来の教育委員会であるはず。
しっかり議論して堂々と提案してすればいかがか。
15位です。
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