何故、炊飯だけ委託なのか?
先日の一般質問において給食センター化の場合の炊飯方式について江澤教育長は政策形成過程としながらも外部委託を示唆した。
しかし平成23年9月議会で教育長は次のように述べている。
「米飯給食についてでございますが、これは日本食文化の中心と理解しておりますが、残念ながら、その米飯給食の回数頻度は、県下で最下位グループに位置しており、現在、一部を除き外部に委託して週3回の実施をしております。このため、給食費にもこの委託費が反映しているわけですが、現在の給食調理場では、そのための設備がなく、また必要な面積も確保できておりません。これが、我々が提案しようとしている共同調理場になりますと、そこで自主炊飯する計画でございます。」
それが平成24年度になると方向を180度転換し、学校給食会を通して民間業者に委託する方向に変わっている。
その理由は大きく3つ。
「万が一、事故が発生した場合にご飯もおかずも提供できなくなる事態を回避できる。」
「委託業者に事故があっても学校給食会を通じて米飯を提供してもらえる。」
「建設費、ランニングコストは、全くかからない」
<「万が一、給食センターで事故が発生した場合にご飯もおかずも提供できなくなる事態を回避できる。」
米飯委託を続けている場合は、センターで事故があっても、パン、米飯、牛乳の簡易給食を提供できると説明するが「パン・米飯・牛乳」の組み合わせはいかがなものか。
万が一の非常時の場合は給食停止措置により弁当持参もいたしかたないだろう。給食を是が非でも提供する時代でもないし、そこまでの必要性もない。
<「委託業者に事故があっても学校給食会を通じて米飯を提供してもらえる。」
完全米飯給食に移行をする予定(週4回の予定)がないのならパンは継続して委託のはず。そうならば学校給食会を通じて少なくともパンの提供はあるはずだし、米飯の提供も学校給食会との事前協議により可能だろう。
<「建設費、ランニングコストは、全くかからない」
確かに建設費、ランニングコストはかからないが、民間に委託することによって給食費にもこの委託費が反映されているのだが、センターで炊飯すれば委託に比べて給食単価はさがるはず、そうすれば保護者とすれば同じ給食費で食材のプラスがある方がメリットと言えるだろうし、この考え方は公設の給食センターそのものを否定する事になりかねない。
行政というのは、推し進める事業を正当化するもの。
それに議会がどう臨むかによって政策変更もあり得る。
20位です。
クリックすると全国の市町村議員のブログが見られます