議長はどうやって決まるの?その2
本会議場では、いきなり選挙の宣告から始まります。
新人議員には緊張の時間の始まりです。
臨時議長「それでは議長の選挙を投票で行います。議場の出入り口を閉鎖してください。」
凛とした空気の中、出入り口を施錠した後は議場に在席する議員のみが選挙権を有することになります。
トイレに出ていると施錠されていて議場にはいることはできません。もっともそんな議員はいないと思いますが遅刻した議員も入ることができません。
閉鎖は当選人の宣告があるまで解かれることはありません。
執行部席には市長をはじめ議会参与が興味深そうに座っています。
議長が誰になるのかによって市政運営や議会との関係に影響が出て来る可能性があります。
まず議場中央におかれた投票箱に不正がないことを確認するため事務局職員が手品師のような手つきで箱の中身を議員席や議長席に見えるように掲げます。
そして出席議員数の確認と2名の立会人の指名が終わればいよいよ議会の印が押された投票用紙と鉛筆が議会事務局職員の手によって議員席に座る議員一人ひとりに配布されます。
投票用紙は単記無記名で投票する議員の氏名を書いて、順次、投票箱に投票することになります。
もちろん臨時議長も最後に投票します。当然、白票も無効票もありです。
投票後は立会人の前で開票され、立会人が結果に署名したあと議長が結果を言い渡します。
臨時議長「選挙の結果を報告します」
議場が静まりかえり固唾をのむ一瞬です。
多数派工作が成功したのか、それとも造反者が出たのか?
臨時議長「投票総数○○票、有効投票○○票、無効投票○○票、有効投票のうち△△議員○○票、□□議員○○票、したがって△△議員が議長に当選されました」
想定外の結果に「ええっ・・・・」と議場がどよめいたときもありました。
この時から意味のない造反者捜しが始まることもあります。
また、選挙結果が同数になるときもあります。過去、小野田市議会でも同数になりました。
同数になると厳正なるくじで当選人を決定します。
このあと、当選した議員が当選の承認と挨拶を行い議長席に座ることになります。
改選前までは議長、副議長は議会の都合で2年で交替していましたが今回からは地方自治法に則って4年間勤め上げることとしています。
その3に続きます。
9位です。
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