市長と議会の力関係、歴然
10月29日の本会議に議案1件が上程されました。
内容は津布田小学校の外壁改修工事費3441万円。
耐震補強工事中に外壁の劣化を広範囲に確認したため補正予算を計上したものです。
これに対し、本会議質疑として山田議員が行った3回目の質問に白井市長がかみつきました。
山田議員「学校関連の耐震補強(工事)では入札の際の横並び入札と言うことも以前から指摘をされていたが、その点について対処方法はキチンとされるのか。また、中にはそれに対して不公正な入札が行われてるんじゃないかとの指摘があるわけですが、その点は改善されるのか」
白井市長「不公正な入札があったかのようなご発言がありましたけれど、まったく身に覚えのないことをこういう公の席で質問して欲しくない。具体的なものがあれば示してください。でないと名誉毀損としてしかるべき措置を執ります。」と語気を荒げて答弁しています。
山田議員が指摘しているのは、平成22年6月に執行された7件の小中学校耐震化工事のことで次のような結果になっています。(3件のみ抜粋掲載)
それぞれの入札において全業者が同一の入札金額であり、山田議員の言うとおり横並び入札は事実ですが不公正な入札とは何を指しているのかは質疑の中では明らかにされていません。
入札に関する不公正と言われると色々なことを勝手に想像してしまうものです。
しかし、この案件に関しては、行政の勝手な都合なのですが夏休みに工事を行いたいという思惑から日程に余裕がなく、入札後速やかに契約に移れるように事前に最低制限価格を公表したため業者が最低制限価格と同じ金額で応札したことによってこの様な結果になったものです。
そしてなるべく多くの業者に落札さすために1回落札した業者は次以降応札できないというルールがありました。
いわば異例中の異例の入札だったのですが、これを不公正な入札だというのは甚だ見当違いかもしれません。
もしかしたら最低制限価格を公表したことが適正な入札方法ではなかったかもしれないと言い換えるべきかもしれません。
何故なら、最低制限価格を公表すれば入札に必要な競争原理が働かず業者がそこに価格を合わしてくることは容易に想像できたからです。
でも入札のスタイルとしてはこれもアリなのです。
いずれにしても山田議員の質疑は具体性を欠き何が不公正なのかきちんと指摘をする必要がありました。
そして白井市長の答弁も相変わらずです。
「リーガルハイ」を想像させるような後半部分の発言は議場には必要ないし、常々、2元代表制のなんたるかを唱えてらっしゃるがあまりにも上から目線のような気がします。
また、公の場での発言であり、発言訂正や撤回もなかったので議員サイドが具体的な不公正を示すことができなかった場合、いつその様な法的措置をとられるのか興味あるところです。
この手の質疑は聞いている市民側には消化不良となりかねないのです。
これから先は委員会の審議において・・・では議論は見えてきません。
入札に不公正があるのなら大問題です。議長は質疑は3回までと言うルールにとらわれることなく、山田議員の本意を聞き出し、真偽を確認する必要があったように思われます。
また、同じ会派の議員が質問を継続させるという手法もあったはずです。
その様な柔軟な対応をしないと議会への不信感は募るばかりです。
只今全国7位です。
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