議会報告会の課題点
12月定例会後の議会報告会があっという間に終わってしまいました。
たった3日間しかありませんでしたのでそう感じたのかもしれません。
初日の高千帆福祉会館では参加人数は23名と議会義務局職員数名、そして担当外の議員が数名来ていました。
尾山議長を含め地元議員が参加の声掛けをしたということもあり参加人数の面ではまずまずだったのではないでしょうか。
議長のあいさつから始まり、各委員会からの報告時間や司会の進行も悪くなかったように思います。
しかし、改善されないままの多くの課題点があります。
■市民置き去りの報告内容■
「報告に対する資料が少なすぎてあり、言葉の意味を分からないので理解できないし質問もできない。説明している議員は理解しているのか」
これは参加者の発言ですが的を得た率直な意見だと多くの参加者だけでなく報告者である議員でさえも感じたのではないでしょうか。
議員の説明は難解な議会用語や専門用語を使い自己中心的になりがちです。(説明者本人が理解しているかどうかも疑問)
故意に難しくしているのではないのでしょうが、市民に対して最大限のの配慮がない限りその説明は市民にとって理解できないものになり報告会の本来の意義である説明責任を果たすことにはなりません。
今後は説明には平易な言葉で分かりやすく、なお且つ深く掘り下げるための多くの資料や説明書を作成して配布すべきではないでしょうか。
議会も議案などの執行部の説明の際には「分かりにくい、議員が理解できるように多くの配布資料を準備せよ」と迫るではありませんか。
行政や政治の専門家ではない市民に対してはそれ以上に丁寧な説明をすべきです。
■明快な答弁をすべき■
議員は市民からの質問に対して答えに窮するとだらだら長い答弁になりがちです。大体そのような時はごまかしに走っていて、よくよく聞いてみると答えがない場合が多いものです。
わからないことに関しては潔く、「わかりません」「調査の上、しっかりと報告いたします」と述べられたほうが時間の無駄使いにならなくて良いような気がします。
議員が細かい数字などまで記憶していなくとも問題ないのです。
それに市民の質疑の際には「分かりやすく簡潔に一問一答でお願いします」と条件を出すのに議員の答弁が「分かりにくくて難しくて長い」では問題がありますし、結局質問したことに答えていなかったり、錯誤の答弁を行うことがあれば信頼を失いかねません。
■告知はしっかりと■
報告会の告知については時間と場所のみですが、具体的な報告内容や参加議員の名前くらいは知らせてほしいものです。
市民の立場から考えてみると今の告知の仕方はまったく丁寧ではありません。
こんな告知の仕方では市民は参加しにくいものです。(私もかって携わっていたので反省しています)
■市民参加を増やせ■
今回の議会報告会は改選前の6会場での開催を3会場開催へと縮小しています。
その理由は「市民参加が少ないから」と言いつつも「特にない」と本音が漏れました。
開催回数を減じて参加人数を増やすには、収容力の大きな会場への変更、告知方法の改善、報告方法の抜本的変更、報告議員の増員・・・・など考え方の大転換が必要なはずです。
しかし、今回は会場を3つにしただけで他は何も変わっていません。
もちろん当然の結果、今回の参加人数の平均は1会場14名、過去の平均は1会場14.7名なので数字的には参加人数は減少しています。
尾山議長は報告会の冒頭のあいさつで「議会改革度全国10位以内、県内1位を目指す」と明言しました。
その言葉に恥じないように良識ある議会が一丸となって本気で考える必要があります。
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