議員自ら議会軽視か?
本会議最終日に「議会のあり方調査特別委員会」の設置が決定されました。
この特別委員会は山陽小野田市議会基本条例の議会改革システムをベースにして更に改革を進めるために設置されたものです。
しかし、未だに「議会のあり方」を「調査する」という言葉を使わざるを得ないところが現状の市議会のレベルを表しているような気がします。
そのレベルを象徴するかのように本会議での採決は全員一致で賛成となる予定が杉本保喜議員、岩本信子議員の2名の反対者を出しました。
写真の後列左端の中島議員と後列中央右の吉永議員が怪訝そうに、着席している杉本議員、岩本議員を見ている絵柄が象徴的です。
この2名の態度表明は今後議会内で波紋を呼びそうです。
東君「この2名が反対したことに何か問題はあるの?」
南先生「この2名は別々の問題があるんよ。まず杉本議員の場合は、重大な申し合わせ事項違反であり、機関としての議会から見れば大きな問題なんよ」
東君「というと議会内部の問題という意味?」
南先生「この特別委員会の設置は議会運営委員会で決まった事で、会派に属している議員はこの決定に従う必要があるんよ。この決定を無視されたという事実は議会運営委員会の権威の失墜、更には議長の顔や会派代表の顔に泥を塗った行為とも言えるね」
西さん「杉本議員は会派の属しているの?」
南先生「彼は会派誠風(4名)に属していて会派の代表は議会運営委員会の副委員長の石田議員なんよ、もちろんこの会派の他の議員は全員賛成したんやけどね、副委員長の会派から造反を出したことが問題を大きくするんじゃないのかねえ」
東君「議会運営委員会って大事な委員会なん?」
南先生「議会運営委員会は数ある委員会の中でも筆頭委員会の位置づけでその委員長は議会ではNO3のポジションなんよ。議会運営委員会で決まったことを反故にされるとこの委員会の存在意義がなくなるんよ」
西さん「議会内のこととは言えどもルールを無視したことが問題なのね、でも彼は新人だから知らなかったんじゃないの。」
南先生「そこんところはようわからんけど。議会では「新人ですから」と言って許されることは何もないんよ。」
東君「でも現実問題として議会運営委員会で決まったからといってそのほかの議員に賛成を強要するのはどうかと思うけど」
南先生「そのとうりやね。だから議会運営委員会で合意に至るプロセスと決定方法が重要になってくるんよ」
東君「というと」
南先生「議会運営委員会の委員は誰でもええちゅう訳じゃなくて会派の実力者がなるのが通例なんよ。議会運営委員会で結論を出す前に委員である会派の実力者が審議内容や結論の方向性などを会派のメンバーに報告したり協議したりせんといけんのよ、そして会派の中で異論があれば議会運営委員会で反対意見を表明すればええんよ。もちろん会派によってはその実力者に一任している場合もあるけどね」
西さん「となると議会運営委員会で賛成をした石田議員のメンツもつぶれたということにもなるけど石田議員が会派に伝えていなかった可能性もあるよね」
南先生「考えられんことはないけど、その可能性は低いやろうと思うよ。もし会派内協議があって造反者を出したとしたら会派全体の問題と考えるのが筋やね」
西さん「ところで会派の実力者が議会運営委員会の委員になるべきと言うことはどういうことなん」
南先生「ええ質問やね。議会運営委員会では意見が対立があっても最終局面まで話し合いを続け、妥協点を見出す努力をするべきなんよ。その妥協点を見出すには互譲の精神で臨む必要があるし、そこには政治的な判断が必要不可欠となり、その判断をできる実力者が委員に就任をしていないとまとまるものもまとまらんのよ。もちろん最終的には多数決による決定を否定するものではないんやけどね」
東君「この委員会で何が決定したかについては、他の議員は会派の中で話があるだけなん?」
南先生「議会には会派に所属していない議員もいるので全議員が集まる全員協議会というところで決定事項について報告がきちんとされた後、全員の了承を得るようになるんよ」
西さん「そしたら会派に所属していない岩本議員の場合はどうなの?」
南先生「彼女の場合は、最大限譲歩して考えると会派に所属していないので杉本議員と同様の追及は難しいやろうね。また、全員協議会でも異論を唱えたらしいからね。しかし反対討論までした彼女の議員としての姿勢とその意味不明の中身を考えると違う意味で問題やね」
西さん「意味不明の中身って?」
南先生「それは次回に説明しよう」
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