議会の存在感を示せ
6月定例会の議会報告会も全日程である6会場すべて終了した。
議員はひとまずほっと一息というところだろう。議員の皆さんお疲れ様でした。
私は地元の高千帆福祉会館に足を運んだのだが、市民の参加は15名と極めて少なかった。
担当議員は7名だが議員一人につき何人の市民に声をかけたのだろうか。相変わらず、選挙の時以外は人も集めることができないのかと残念に感じる。
議会側は議長と報告者4名、司会やマイク係など3名それと傍聴議員と議会事務局職員とで総勢15名くらいが参加。
尾山議長のあいさつから始まったが堂々たるものだった。あえて言うなら会場の固い空気を議長あいさつで和ませてほしかった。
その後、4つの委員会の報告に移ったが、以前に比べるとうまくなっている。もしかしたらたまたま報告者が良かったのかもしれないが。
しかし、報告を市民に対するプレゼンと考えるなら及第点には遠く及ばない。
パワーポイントで報告をしているのだが、使い方がいまいちであることと文字が多すぎてちっとも頭に入ってこない。
説明も非常にまじめで丁寧だが聞いている市民には難解すぎるような気がした。
つまり議会報告会の問題点は次の5点に集約される。
●市民の参加人数を増やすこと
●パワーポイントの特性を生かすこと
●難解の言葉を使わずプレゼン能力を磨くこと
●配布資料を充実すること
●参加者がだれでも発言できるようにアットホームな雰囲気で行うこと
●質問に対するフィードバックのシステムを作ること
これらの問題点は相互に絡み合う。
議会報告会の良し悪しを決定するのは議員各位の能力と意識の問題であるはず。過半数の議員の能力と意識が高ければ自然と問題解消に向かうはずであるが、そうなっていないということは、議員の能力と意識はいまだ低いと言わざるを得ない。
議会報告会は市民との信頼関係を取り戻し、議会の存在感を示すために行っているのだが、このままではむしろ逆効果になる危険性がある。
それを理解している議員が一体何人いるのか?
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議員の真の姿を見極めよ
東京都議会のセクハラヤジ発言や野々村県議の政務活動費不正使用問題を皮切りにマスコミが地方議員についてのあらゆる調査を始め、マスメディアさえも報道合戦の様相を示している。
特に「津軽選挙」と呼ばれる選挙運動によって15名の逮捕者を出した青森県平川市議会に至っては開いた口が塞がらないと同時に未だにこのような選挙が行われているという実態を突き付けられた思いだ。
確率論だがこの事案は全国的にみると氷山の一角と捉えて間違いないだろう。
しかし、このようなニュース映像や新聞記事を通して住民が地元の議員や市長に対して興味を示したり疑問を呈するきっかけになることは悪いことではない。
皮肉なことに不祥事や犯罪を犯した政治家を選んだのは有権者である住民である。
大多数の議員は正当な議員活動を行っていると自信をもって説明をしているのだろうが、住民がそれを鵜呑みにすることや議員活動そのものに興味を示さないことは危険極まりない。
選挙で選んだのだからあとは議員に任せておいたら良い方向に行くだろうというのはもはや幻想に過ぎないことをこれらの事件が物語る。
国自体が右肩上がりでしかも中央集権で地方には権限があまりなかった時代には地方議員はイスに座っているだけでまちは発展していったと先輩議員に聞いたことがある。
しかし、時代は移り変わり自治体の自助努力が求められている今、必要不可欠なことは市長や議員個々の見識の高さと力量である。有権者に必要なことは選挙の際の見極めと当選後の監視かもしれない。
当たり前のことだが議員は4年に一回の選挙活動にエネルギーを最大限使う。しかし、当選後はもぬけの殻になってしまっては何のための議員かわからなくなる。
また、全国的に見ても新人議員の占める割合が高くなっている。最新のデータでは約25%の新人議員が誕生している。旧態依然とした考えの議員より大志を抱き、感覚が研ぎ澄まされた新人議員が議会に入り、新たな風を巻き起こすことは非常に大切なことだがその議員がいつまでたっても素人では意味をなさない。
誰しも最初は素人なので当選したその日からプロになれとは言わないが、当選後2年も3年も経過しているのにかかわらず地方自治法はおろか条例や規則も読み解いていないばかりでなく、行政用語や議会用語の意味さえ分からないまま審議を行ったり、知識不足のため大局を見極めることなく独善的な判断をする素人議員が存在することはまちにとって大きなマイナスになる。
当選直後から税金である報酬をもらっているので、新人研修期間も素人研修期間もあるわけがない。もちろん新人だからと言う言い訳も通らないし、もしそういう議員がいるとするならば感覚や見識を疑う。
山陽小野田市議会においても以前記事にしたように「一般質問のあり方」を新人研修ではなく全議員対象に行ったことや本会議中継、ホームページにある常任委員会の会議録を見てみても議会のリーダーの苦悩が読み取れる。
責任は議会だけにあるのではない。自分のまちの議員の資質や活動、考え方がどの程度なのか住民は知るべきだと思う。
現在、市内6か所で議会報告会が行われているのだが、是非、地元の会場にでも出向いてほしい。そこには選挙時とは違う議員の顔が見えるかもしれない。
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有帆大橋と市民病院
今年度末には完成する新有帆大橋、県道354号妻﨑開作小野田線の有帆川河口付近に架かる橋です。
橋の完成により市街地へ向かう道路の渋滞解消が期待されています。
しかし、この大橋の通行量増加に伴い公園通り周辺の渋滞が予想されており、先日山口県が地元住民を対象に説明会を開催しています。
また、当初は宇部湾岸道路と接続して全線開通の話もありましたが、今後の予定にはなく、これで工事完了となるようです。
山陽小野田市民病院も足場が外され、威風堂々とした姿を現しました。
工事は3週間遅れと聞いていますが、9月29日、30日を休診とし、9月27日から9月30日までの4日間で引越しを行い、10月から診療を行うようです。
とは言いつつも、未確定なことが多いのも事実で、バスの乗り入れや新しい進入路の確保などは検討中であるとのことです。
もちろんすべてが完成するグランドオープンは来年になりますので利用者目線での改善を期待しています。
この他にも合併特例債事業として「厚狭地区複合施設」や「新ごみ処理施設」、県事業として「桜川改修工事」「鴨橋の架け替え」「縄地堤防整備」などがあり、建設ラッシュとなっています。
同時期の合併特例債事業には後年の起債償還の不安は残りますが、そこは議会を信用してお任せするしかありません。
税金や利用料金などの値上げで対処することのないようにお願いします。
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号泣会見から見えるもの
政治ネタにもかかわらず、ネット上では爆笑もの扱いされ話題沸騰中の兵庫県議会野々村議員のまさかの号泣会見。
集まった記者には平常心を持って質問をするように注文を付けているにもかかわらず、まるで親に叱られた子供のように叫んでばかりで何を言っているのかよく分からないし、聞き取れたと思ったら支離滅裂。何のために記者会見をしたのだろうか?
ああ情けない。大丈夫か?兵庫県議会・・・と心配してしまう。
この野々村議員は会見の中で
「もちろん政務調査費ものすごく大事ですけれども、議員という大きなくくりの中ではごくごく小さいものなんです。いち大人として何とか、折り合いをつけさせていただきたい。」と叫んでいるが、認識間違いも甚だしいばかりでなく、不正使用を正当化しようと自己弁護しているようにしか聞こえない。
議員の活動に大小はないし、政務活動費は税金から支出されているという感覚がないのだろう。そのような感覚の持ち主に政治ができるはずもあるまい。更に折り合いをつけるなんてことを公共の電波を使って発言するところが議員資格なしの印象を深くする。
また「「この世の中を、世の中を変えたい!その一心で、一生懸命訴えて、縁もゆかりもない西宮市民の皆さまに選出されてやっと議員になったんです」とも述べているが、率直な感想は「それで?」というところ。
怒りを通り越して笑いさえ出そうな一言だ。世の中を変えるために議員になったのだから政務活動費の不正使用のことくらい目をつぶれと言いたいのだろうか。
問題となっている政務活動費は、このブログでも「改正で得をするのは誰」と題して説明をしているが、平成24年に全国都道府県議会議長会の要請で地方自治法が改正された。
この法改正を受けて、山陽小野田市議会でも条例改正をしたがニュース解説で問題視している「その他の支出」の項目は削除した。
兵庫県議会の政務活動費年間600万円に対して山陽小野田市議会は年間7万2千円比べるとごくわずかだが「その他の支出」を設けることによって不適切な支出を助長する可能性があると考えたためだ。
何のための会見かわからなかったが、野々村議員は議会が不適切と判断すれば返納も視野に入れるとしている。返納すれば終わりと考えるあたりも議員としての品格がない。
最後まで謝罪もなく政治家として責任を取らない姿勢に県議会や県民はどう反応するのか?
もちろん議員辞職でしょ。
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6月議会報告会の予定
6月定例会の報告会が表の日程で開催されます。
この度から報告内容と報告者が明示され市民にとって分かりやすい告知となってます。また、定例会の終了から1か月以内の開催であり非常にスピーディな対応です。
これが客観的指標に基づく議会改革度ランキング県内1位の所以のひとつです。
しかし、このブログでも指摘をしましたが、ランキングの順位と実情は必ずしも一致するものではなく、その格差が開けば開くほど関心のある市民の失望の度合いも激しくなる可能性があります。
議会報告会においての過去からの課題は何と言っても集客方法と報告の方法と内容、そして参加者からの質問に対する議員の回答の仕方に尽きます。
この課題をクリアするには議員側の意識の変革が必要です。
つまり、議員各々が議会報告会に臨む際に目的が議会報告会の開催になっていては「よかった、よかった」と所謂自己満足で完結してしまいます。
報告会は単に手段であり、目的は住民代表機関としての議会が自己決定、自己責任が求められているこの時代だからこそ住民と連携し住民参加を促進することにあります。
この視点がない限り、今回も参加の市民は少なくて、なお且つ参加した市民は脱力感に見舞われて帰路につくことになります。
日頃から「市民目線」を標榜するなら議会報告会こそ市民目線でお願いしたいものです。
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