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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

許されざる発言をする議員と議会の動き その3

2014年8月 1日 18:51 高松ひでき 記す

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山陽小野田市民病院の厳しい財政事情に対して議員の手厳しい質疑が続く中、市民病院を擁護したい岩本信子議員が

「こんなこと言うのも何なんですけど、さじ加減と言いましょうかね、そういうもので少しふえていくというようなことは会議の中では別にないんですか。無理に不正行為とか不正医療するわけではないんですけど、さじ加減程度というのはないんですかなと思うんですけど。いかがなんでしょうかね」などと過剰診療や不正行為を誘導しているととられかねない議員としてあるまじき発言に対して、

民生福祉常任委員会の中で当該議員が謝罪をしている。

 

しかしこの委員会の議事録を読んでみると非常に不愉快極まりない。

岩本議員「市民の方から公開質問状がまいりまして、私が病院審査ときにさじ加減という言葉を使っております。さじ加減と言う言葉をもう少し、配慮して慎重に使うべきだったと反省しております。そのことについて公開質問状が来ましたので、私の認識不足ということと、自分の考慮が足りなかったということで、謝罪文を議長に出さしていただいて公開質問状に答えられたと思います。委員会ではそのことは出しておりませんでしたので、委員会を冒涜したわけではないのですが私の認識不足、至らぬところでこの委員会に御迷惑をかけたことをお詫び申し上げます。

 

まさかギャグではないだろうが、市民の代表たる身分にあるものとは思えぬ発言であり展開する論は相変わらずの理解不能。釈明をしたいのなら「さじ加減」と言う言葉をどういう意味で使用したのかをまず説明すべきではなかろうか。

 

「さじ加減と言う言葉ををもう少し、配慮して慎重に使うべきだった」と述べているのだが、どの様に配慮しようとも、慎重に使おうとも「さじ加減」の意味に変わりはない。

ということは「さじ加減と言う言葉をもう少し」という言い回しからも判断できるように本質的にこの議員の真意は「(財政状況の改善は)さじ加減」にあると読み取れる。

 

「認識不足ということと、自分の配慮が足らなかった」とも述べているのだが、全く意味不明の文章でしかない。言葉の意味に対する認識不足なのか、違う言葉を使うべきだったと考えたのかさっぱり理解できない。

 

「委員会にご迷惑をかけたことをお詫び申し上げます」に至っては、つける薬がない。

この議員は委員会に意味不明の謝罪を行っているのであって主権者たる市民に対しては何の謝罪も行っていない。謝罪すべきは市民に対してするべきだという認識さえもないのか。

市民に謝罪する気持ちがないからこのような発言になるのではないかと勘繰ってしまう。

 

言論を使命とする議員がこの程度だから議会に対する期待は薄くなる。

 

さらに重大なことは、この意味不明な謝罪に関して委員の反応が皆無なことである。他の委員はこの発言を理解したのだろうか?常識で考えるならばこの謝罪を受けて委員会内でやりとりがあったって不思議ではない。

そう考えると本当に委員会が機能しているのか失礼ながら疑問が残る。

 

そして議会はいまだにこの問題に関しての公式な動きはない。一部の議員が表に出すのを抵抗しているという情報もある。身内びいきもここまで来るといやらしすぎるし、臭いものに蓋では議会改革度県内1位が泣く。

議会の見える化とは、都合の良い情報も不都合な情報もきちんと市民に流してこそ実現できる。アンフェアな情報操作は最終的に市民を無関心にさせる危険性がある。

もちろん市民も今議会で何が起こっているのか関心を持つべきである。双方向のベクトルがあって初めて地方議会は成立していく。

この問題は決して終わっていないし、お手盛り解決じゃ納得できない。

決着をつけるのは議会自身だ。

 

「さじ加減問題」の経緯は

「許されざる発言をする議員と議会の動きその1」

「許されざる発言をする議員と議会の動きその2」

をご覧ください。

 

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