議会の公開すすむ
市議会のホームページには委員会の議事録が公開されています。
過去は情報公開条例に基づいて請求があったら閲覧または有料でコピーをすることとなっていたのですが、ようやくホームページでの公開にこぎつけたようです。
この記録にはそれぞれの議案が確認できるばかりでなく、執行部の議案説明の記載もありますので、それぞれの事業の概略を理解することができます。
もちろん発言者の名前も書いてありますので、議員各位の評価の材料にもなったりします。
感心するような質疑をする議員もいれば、子供みたいな稚拙な質疑をする議員もいます。また質疑をほとんどしない議員もいます。
そして議員と職員のやり取りも興味深いものがたくさんあります。職員の「先ほどご説明しました通り」とか「資料にあります通り」などが枕詞になっている部分が散見されます。
職員からすれば「さっき説明したでしょ」「資料を見てないの」を丁寧な言葉で言っているような気がします。
委員会での議員の発言は議会活動の一部に過ぎないのですが、議員の本質を見極めるには十分です。
住民は気になる議員、気になる議案があればどの様な質疑が行われ議決を迎えたのか調べてみるのも良いかもしれません。
議会では議案書そのものや委員会に提出された関係資料の公開について協議を重ね、9月議会までには結論を出すと言っています。
余談ですが、これらの公開についての協議の中で「委員会の資料などでも市民に対して公開できないものがある」旨の発言をした議員がいましたが、議員がどういう立場にいるのか理解できていないとしか思えません。
政務活動費の明細や報告書の公開などを積極的に進めろみたいな論調でマスコミは叫んでいます。
もちろん否定はしませんが、「議会の見える化」の本丸は本来の議会活動である「本会議」や「委員会」の積極的公開にほかなりません。
議会では「見る市民が少ないから」と言う理由で公開には消極的な議員もいますが、議会のなすべきは、まず公開そして住民に対してどのように認知していき、より多くの住民が議会の活動に対して理解をするかにあると思います。
もちろんそうなると困るのは「何もしない」「的が外れた」議員たちです。彼らは自分自身のために抵抗勢力になりがちです。そうなってしまうと議員の本来の役割を全うできなくなります。
実はそのことを容認してしまうのは住民であり有権者です。
今年で地方自治法施行60年なのですが、いつからか住民と議会との溝が深くなっていき、その溝を埋めるには相当の努力をする必要があります。
無関心な有権者が無関心な議員を誕生させる。このスパイラルを断ち切るには組織体である議会が求心力をもって事を進める必要があるのではないでしょうか。
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