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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

職員採用は学力偏重から人物重視へ

2014年8月14日 12:35 高松ひでき 記す

公務員試験も徐々に様変わりをしています。

山陽小野田市でも今年度より職員試験案内の中の上級行政職教養試験については「公務員筆記試験対策は不要です」とあります。これって結構画期的なことです。

しかし出題分野は文章読解力、数的能力、推理判断力、人文・社会・自然に関する一般常識及び基礎英語となっています。大学卒業が要件なのにこれらが必要かどうかは意見の分かれるところかもしれません。

 

数年前から本市では偏差値重視から人物重視に舵を切り、筆記の1次試験をパスした受験生には2次試験、3次試験と度重なる個人面接やグループワークなどの試練が待ち受けています。

そして今年度より「公務員筆記試験対策は不要」になりました。

 

 

良い人材を確保することは、当然のことながら市勢の発展につながってきます。

人口41600人の福岡県嘉麻市は電車の中吊り広告(車内広告)で職員募集をしています。

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嘉麻市も募集案内の中に「事前の公務員試験対策を必要としない、「人物重視」 の採用試験です。」とあり、一次試験は性格検査と能力検査のみで二次試験から四次試験まではグループディスカッション試験と個別面接試験となっていて、教養試験は一切行わない本物の人物重視のようです。

 

さらに、上級行政職にあたる一般事務Aの受験資格には本市のような大学卒業要件はなく、年齢要件のみとなっています。ここでも学歴を考慮に入れない人物重視となっています。

 

ちなみに嘉麻市の平成25年度の一般事務Aの申込者は1196人、合格者14人となっています。

このポスターから受ける印象は、何となく頼もしくて期待が持てそうで新人の気概と市長の思いが伝わってきます。

 

この様な人物重視の取り組みは非常に面白いし、行政の今後が楽しみにもなってきますが、思惑どおりの効果が現れるのは10年先、20年先になるかもしれません。長い目で見守っていきたいものです。

 

しかし、やる気があり、志がある若い職員を生かすも殺すも上司を含め組織であるはずです。

採用改革をしたのなら職員の意識改革と組織改革でバランスをとることも必要かもしれません。

今後のまちづくりの要となる若い職員が腐っていくことのないよう組織全体が職員を育てていくことを期待しましょう。

 

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