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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

完全米飯給食と牛乳の今後は?

2014年12月 5日 16:00 高松ひでき 記す

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写真は市内のある学校の給食メニュー。

さすがにアルマイト食器を使用しているところは全国で珍しいのですが、献立そのものは公立学校では当たり前のメニューです。

 

■給食から牛乳が消えた■

山陽小野田市では現在の自校調理方式と親子調理方式を給食センター調理方式に一括変更するという教育委員会の案に対して議会との間で紛糾が続いていますが、新潟県三条市はこの度、試験的に牛乳を献立から外しました。

 

三条市によると2008年度から「ご飯を中心におかずを食べる正しい和食の知識を身につけてほしい」と完全米飯給食を実施しており、その後、保護者などから「牛乳は合わない」との意見が相次いだのが発端で、牛乳の購入費を省くことで消費税増税による給食費の値上げを避けられるという考えから、牛乳廃止へ踏み切ったと言うものです。

さらに「牛乳を1パック200ミリリットル飲むとおなかに入る食事量は当然減る。まずは主食やおかずをしっかり食べる習慣が、子どもの発育に大切」との狙いもあると述べています。

また、国定勇人市長は「子どもたちや保護者の方々から、『ごはんと牛乳は合わないのでは』との声、少なからずずっと聞かされていた。大人も、ごはん食を食べるときに、牛乳をいっしょに飲むことはあまりない。」と述べています。

 

■沸騰する議論■

しかし、あるものがなくなると反発も当然出てきます。

ネット上の声をまとめてみると

 

「牛乳廃止」賛成派


「日本に約5万5千人いる100歳以上で、牛乳を飲んで育った人はほぼゼロ。鉄分など他の栄養も足りないのに、牛乳のカルシウムを偏重して食べ合わせを二の次にしてきたことの方がおかしかった。学校給食の慣習に一石を投じる試み」

 

「正しい和食云々は置いといて正しい味覚を覚えるためにもメニューは考えた方がいいのは確か」


「食のバランスは、栄養のバランスと食べ方のバランスの双方が大切だと思う。家庭でも補える」

 

「ほかのもので(栄養を)摂取できれば、それはそれでいいのでは。」


「気づくの遅いよ!」

 


「牛乳廃止」否定派

「牛乳は栄養分がいっぱい入っている。なぜ、なくすのかわからない。」

 

「正しい和食の食習慣は、自宅で親が教えるべき。給食に牛乳は必須だろ」

「おかしいかなあ…。どれだけ『純和食』メニューだっていうんだろう。疑問だ」

「合わないのは今に始まった事じゃないし、カルシウム不足を補うための牛乳だと思うんだけどなぁ。まあ、飲みたくない人は飲まなかったらいい。廃止の必要は無いと思う」

「食育と必要な栄養素を摂取するのを無理に一緒にすることないんじゃ」


「率直に残念。子どもたちの喜ぶ顔を想像しながら搾っていたので。(牛乳には)体が成長するときに大事な要素がたくさん入っているので心配。どこで牛乳の栄養価をほかの食材で補うのか。」

 

■牛乳廃止の論点■

牛乳を廃止するか否かの判断をするには給食そのものの意義を考える必要があると思います。

この意義については保護者に限らず、論じる人たちは様々な意義を見出して意見を言っていると思います。

しかし、文部科学省は学校給食と食育を密接に結びつけています。

つまり、学校給食は食育の観点から議論されるべきです。

市議会でも「食育」を呪文のように唱え論議をしている議員もいますが、本質を見失っているように感じます。

耳障りのよい「食育」を声高に叫べば叫ぶほど「中身なし」と思われないように気をつけてほしいものです。

いずれにせよ三条市の取り組みは「給食には牛乳」に一石を投じるものといえます。

 

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