現職市議会議員逮捕で議会への信頼失墜
福田勝政議員が覚せい剤を使用したとして29日北九州市で逮捕された。
入手経路や使用歴、なぜ北九州なのかなどは取り調べの中で明らかになるだろうが、現職議員が逮捕された衝撃は大きい。
前回の市議会議員選挙では、極端な出遅れにもかかわらず1243票を獲得し、上位当選の8位であった。
彼は1243人もの有権者を裏切ったことになる。
覚せい剤に手を出した原因については、会社経営の問題や議会活動のストレス、人間関係のトラブルなど噂されているが一切同情に値するものではない。
逮捕要件が事実なら、今後速やかに議員辞職をすべきである。この事件で市民はもとより議会、行政に与えた影響は大きい。
特に議会は議会改革の歩を進めている最中なだけに風当りが強くなるかもしれない。
議会改革は構成員である議員の意志と姿勢に左右される部分もあるが、議会は教育機関でないので当選してきた議員個人を教育することはしない。
問題は福田氏が当選して、議席を得ることができた民意であろう。
おそらく市議会は緊急の議会運営委員会を招集し、議会の対応を協議したものと思われる。
しかし、議会が積極的にできることは議員に対しての辞職勧告決議しかない。
だがこの辞職勧告決議は法律上の規定ではないため、勧告を受けた議員が決議に拘束され辞職しなければならないものではない。
また、議会には地方自治法に規定されている懲罰の一つである除名処分があるが、議会外のことでは適用されないため、処分はできない。
今回の逮捕によって、禁錮以上の刑に処せられた場合は、公職選挙法第99条の規定により、選挙後に被選挙権を有しなくなったという事で自動失職をすることになる。
つまり、この自動失職か本人の辞職しかない。
しかしながら議会はそれを見ておくようなことをすれば議会の怠慢と見られるであろう。。
できるだけ速やかに、議会の意思表示を行わなければ信頼失墜や不信は議会全体に広がっていく。
地方議員の犯罪や失態が立て続けに起こっている昨今、世論の風向きを変えるには相当の覚悟と努力が必要だろう。
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