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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

なぜ福田勝政議員は議員辞職しない?

2015年10月 6日 10:19 高松ひでき 記す

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7月30日に覚せい剤取締法違反(使用)で小倉北署に逮捕された福田議員はいまだ議員として在職している。

上の写真は平成26年6月議会のもので、現在は拘留中で10月7日に初公判が行われると聞いている。

 

 

■議会は除名できない■

「議会はなぜ辞めさせないのか?」と言う声をよく聞くが、残念ながら議会は現職議員が逮捕されてもやめさせることはできない。

議会は懲罰権を有している。

地方自治法134条に「議会はこの法律並びに会議規則及び委員会に関する条例に違反した議員に対し、議決により懲罰を科すことができる」と規定してある。

この懲罰の一つに除名処分がある。

しかし議員の非行行為すべてを懲罰事由とすることはできない。

つまり、懲罰の目的は議会の秩序の維持と円滑運営にあるため、懲罰の対象は議会内のことに限られ議会外の個人的行為は懲罰事由とすることができない。(最高裁判決昭28.11.20)

 

■議員の解職請求■

議会は除名をできないが住民はリコール(解職請求)ができる。

有権者の3分の1以上の連署で住民投票が行われ、有効投票の過半数の解職同意によって失職することになる。

しかし、お金と時間とエネルギーを使うには案件のレベルが低すぎる。

 

■やはり議員辞職すべき■

今後の裁判で禁固以上の刑が確定すれば自動失職するわけだが、執行猶予が付くという噂も流れている。

もしそうなれば、失職にはならない。

そして福田議員は関係者に「議員辞職はしない」と漏らしていると言う。

議員は一般市民の模範であり、高い倫理観を持っていなくてはならない。なによりも選挙によって多くの市民の負託を受けている。それ以前に大人として社会人として即刻辞職すべきである。

フル ページ写真2

福田議員の経営する会社には「常識が通用する議会を目指します」「議会の常識を問う」という看板が掲げられている。

以前からこのスローガンは空虚でパフォーマンスにしか聞こえていなかった。

福田議員は議会では看板に書かれている議員定数にも議員報酬にもほとんど言及したことがなかった。

そして議会の常識どころか、社会的に非常識な覚せい剤使用で逮捕された。

 

 

■議員辞職しない理由■

9月定例会で白井市長が福田議員から謝罪の手紙がきて「どうしても覚せい剤に逃げ込まざるを得ない議会でのつらいつらい私に対するいじめがありました」との記載内容を紹介した。

理解不可能ないいわけで、ばかげているとしか言いようがないが、一方的にこの文章を紹介した白井市長の真意も読み取れない。

 

実は福田議員逮捕の1週間前にたまたま市役所で福田議員とあいさつを交わした。

その時も70歳で5期の実績がある福田議員は、3人の議員の実名を挙げて「いじめられてる」と言っていた。

3人のうちひとりについては確かに理不尽でヒステリックな言動によりストレスを抱えたと思うが、残りの2人の言動については「報告会での答弁にダメ出しをされた」とか「委員会などでの質問や発言内容のレベルの低さを指摘された」など、自己努力の欠如によるものであり、自身で超えていかなくてはならない問題である。

議会は権力闘争の場でもあるはず。仲良しクラブでは決してない。議員の立場で「いじめがあった」とか「いじめられた」とか、情けないの一言に尽きる。

負託を受けた議員として議会内のことに立ち向かっていくことができなければ、市民に向き合う事なんてできるわけがない。

 

福田議員は70歳という高齢に加えて、今回の逮捕により議員辞職すれば次はない。更にこの3人の議員に何らかの制裁を加えるために辞職しないのではなかろうか。

レベルの低いこの騒動はいつ終結するのだろうか?

 

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