議会報告会は議会の使命
3月定例会の議会報告会が4月20日から6会場で開催される。
議会報告会の目的は山陽小野田市議会基本条例第24条に「市民に対する説明責任を果たすため」とあるように従来型の広報誌のみの文字による情報伝達方式のみならず、議員の生の言葉で説明をすることにある。
議会基本条例の意図するところは、本会議や委員会などの狭義の議会活動の規範の再確認と改善だけではなく、住民と議会の関係の正常化にもある。
住民は選挙で議員を選んだものの、その後全く音沙汰なし情報なしでは、議員は何をしているのかという不満が不信感を呼ぶ。
その結果、信頼関係が損なわれ議会不要論へと突き進んでいく。本市の過去に事例もそうであったように議員定数削減、議員報酬削減を住民は叫びだす。このことは当然の帰結とも言えるが、挙句の果ては議員さえも市民迎合に走り出す始末となる。そうなってくると住民は議会に対して批判を繰り返し、議会は自殺行為へと邁進することになる。
議会は住民が思っている以上に議会活動を行っている。関係改善にはその議会活動を丁寧に報告する必要がある。
そのために議会報告会が条例で規定され、毎定例会ごとに6会場で行われている。
しかし、開催すればそれで良しというものではない。
以前記事にもしたが、津布田会館での議会報告会参加者がゼロ人という不名誉な記録を打ち立てた。
ある議員はこれを「津布田ショック」と表現している。うまいことを言うものだ。
その津布田ショックを教訓として今回の3月定例会議会報告会が開催されるのかは甚だ疑問である。
議会報告会の一番わかりやすい成果指標は参加人数に他ならない。
参加者ゼロ人などは論外である。
しかし、報告会での参加者アップについての議会内での建設的な議論が見当たらない。
参加者が少ない理由は色々あるだろう。
まずは知らない住民がほとんどだと思われる。議会は行政に対してPRが下手だ、もっと宣伝をすべしと詰め寄るが、議会にも全く同じことが言える。
住民は議会報告会のことを知らなければ行くことができない。
次に報告会が開催されることを知っていようとも「行ってみようか」と言う気持ちになる要因が必要である。
その気持ちをネガティブにさせるものは、開催場所や開催時間、報告内容・・・などたくさんあるに違いない。
議会は住民への説明責任を責務としているが、住民は説明を聞くことが責務であるという認識はない。
その様な住民に会場に足を運んでもらう最初のステップは議員個々のお願いや呼びかけが重要となる。
しかしその呼びかけなどで参加した住民が報告会の内容に落胆して帰れば次はきっと来ない。
そういった意味でも報告内容の精度と住民の質問に対する議員の回答の品質の保証は必須条件となる。
議会報告会成功のカギは一つではない。多くのことがかみ合わなければ住民との信頼関係は構築できない。
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