プレミアム付き商品券の利用実態まとまる
昨年度お得な商品券として1セット12000円分が10000円で売り出されたプレミアム付き商品券の利用実態調査の結果が市議会に報告されたようです。
販売前から消費喚起効果を疑問視する声や購入の不公平さを指定する声がありました。
また、当初のはがきによる販売では完売せず、販売方法や限定セット数を変更するなどの迷走をしたことを思い出します。
さて、調査報告書によると調査実施方法はアンケート記入方式で配布数7211件、回答数3430件のうち有効回答数2737件で有効回答率38%。
年代別では60歳以上が53.1%と5割を超しています。
また、商品券購入セット数は1次販売では1人1セット、2次販売では1人5セット、合計で1人6セットが上限のはずですが、7セット以上購入した人の割合は25.2%、4人に1人は上限以上の購入をしています。
商品券の利用場所については予想通り、食品スーパー・総合スーパーが43.4%次にコンビニ・ドラッグストアが11.7%となっていて普段の買い物に商品券が使われたことが想像できます。
最後に消費喚起効果については1人当たり17800円で総額1億2500万円と試算されています。
短期間で1億円以上の消費喚起があったことは参加店舗の期間中の売り上げ増に直結したに違いありません。
しかし、その直後の売り上げの変化を見てみる必要があります。年間トータルで見て売り上げ増であれば一定の効果があったと見るべきですが、先取による売り上げ減が生じトータル変化なしならばカンフル剤には成り得なかったという事になります。
報告書は民間に委託したアンケート結果の公表にすぎません。行政はこの結果をもとに行政の言葉で丁寧な報告をするべきだと思います。
なにしろ税金を投入しているわけですから。
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