市民館改修工事が延長
「市民館(小野田公民館)は、現在、耐震改修工事等を実施していますが、平成30年度に予定していた文化ホール側の工事が、特定の建築資材の全国的な供給不足により年度内に完了することが困難な状況となり工期を延長することとなりました。これにより、平成31年度の工事とあわせて工事を進めていくこととなったため、文化ホール側の休館期間を平成32年3月まで延長します。」と市は説明しています。
特定の建築資材とは、「高力ボルト」のことで建物の鋼材などの接合に使われる高い強度を持つボルトのことです。
「国土交通省が22日発表したアンケート結果によると、業者の納期は平均で通常時の約4倍に相当する6カ月程度まで長期化。8割以上の業者が「工期に影響あり」と回答しており、東京五輪関連や都市再開発の建設が進む中、工期の遅れが懸念されている。」(産経新聞より)
市民館は市民が利用する施設であるため予定外の工事延長は市民サービスに悪影響を及ぼします。
斎場使用料金で委員会議論沸騰
12月定例会で平成31年7月に供用開始となる新しい山陽小野田市斎場(仮称)の火葬料を巡って民生福祉常任委員会で審査が行われました。
議論の最大の争点は火葬料を現行の1000円から5000円に値上げになることです。
賛成の意見としては、
「新しいものは費用負担が上昇するのはやむを得ない」
「燃料費と人件費がありますので、快適なサービスの提供のためにもやむを得ない」
「一定程度の利用者負担は必要ではないか」
「(もともとの)1,000円という額が無理な額だった」
一方、反対の意見としては、
「火葬は必ずしなければいけないんですよね。ゼロ(円)が本当は正解じゃないかという気がする」
「完成して7月1日に使用開始したと同時に料金を上げるということはやっぱり工事代金の跳ね上がりを市民に求めるんじゃないかと。これ一番強い印象」
「議会からの要望がまったく今回の建設に跳ね返っておらないにも関わらず、料金を上げるというのは全く納得できない。」
この様な議論が3日間にわたり繰り広げられました。
そもそも火葬料の値上げについては、
「他市との均衡を図るということを第一に本市住民の遺体等を火葬する場合、本市市民の12歳以上を1,000円から5,000円に、12歳未満700円を3,500円に、そして死産児500円を2,500円に、胞衣又は身体の一部200円を1,000円にそれぞれ改正するものであります。」というのが市の説明です。
つまり、第一は「他市との均衡を図る」ために値上げすると説明しています。
この値上げの理由については、委員会ではあまり議論になりませんでしたが、私自身はまったく納得できません。
行政の利用料金設定の方針が他市との均衡にシフトされたというのであれば、理解できないわけでもありませんが(それはそれで問題ですが)火葬料に関してのみ均衡を図るために値上げをするなんて理解に苦しみます。
火葬料の値上げの本質は行政サービスの水準の問題であり、金額の問題ではないと思っています。5000円の根拠について議論しても永遠に結論はでません。
委員会では継続審査とし、3月定例会に持ち越しになりました。